Untitled (2025), Mixed media with Korean hanji paper on linen, 95 × 130 cm

李鎮雨 展

東京画廊+BTAP
12月27日終了

アーティスト

李鎮雨
この度、東京画廊+BTAPは、パリを拠点に活動する李鎮雨(Lee JinWoo)の個展を開催いたします。本展は、2019年に当ギャラリーで開催された個展以来、4年ぶり3度目の開催となります。

李鎮雨は1959年ソウル生まれ。1983年に韓国の世宗大学を卒業後、1986年に渡仏し、パリ第8大学造形美術学およびパリ国立高等美術学校(材料学研究)を修了しました。

パリでの生活を始めた当初、李は困難な日々を送っていました。ある日、アトリエの片隅で芽を出した一粒の豆を見つけ、水とわずかな光のみで育つその生命力に感銘を受けます。この体験が、「水」を単なる素材ではなく、生命と記憶の循環を生み出す根源として捉えることへと発展しました。

李はこれまで、麻布に炭を載せ、幾層にも重ねた韓紙を鉄製のブラシで叩く独自の技法により、《泉》や《島》シリーズを制作してきました。この反復行為が生み出す独特の質感と、モノクロームの静謐な世界は高い評価を得ています。「水」をモチーフとする本展の新作シリーズでは、鉄ブラシに代わり、細い竹の棒を用いています。これにより、鉄ブラシの摩擦が生む力強い表現が一転し、より柔らかく繊細なリズムが画面に現れます。これは、作家が長年追求してきた「物質と精神の融合」という主題を、より身体的かつ直感的な次元へと深化させたものと言えるでしょう。

李は、アジア・ソサエティ・フランス(2022年)での個展をはじめ、上海の龍美術館(2022年)や韓国の大邱美術館(2022年)など、国際的に活躍しています。2024年には上海のパワーロン美術館にて大規模な個展を開催致しました。その活動はますます注目を集めています。主な作品は、シャトー・ラ・コスト(南仏)、大邱美術館、ボグホシアン財団(ブリュッセル)、龍美術館、セルヌスキ美術館(パリ)などに収蔵されています。

本展では、400号の大作を含む新作約10点を展示いたします。李鎮雨の最新作をご高覧ください。

スケジュール

開催中

2025年11月22日(土)〜2025年12月27日(土)あと11日

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.tokyo-gallery.com/exhibitions/7135.html
会場東京画廊+BTAP
http://www.tokyo-gallery.com/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座8-10-5 7F
アクセスJR新橋駅銀座口より徒歩4分、東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅A3出口より徒歩5分、都営地下鉄大江戸線・ゆりかもめ汐留駅5番出口より徒歩5分
電話番号03-3571-1808
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