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李燦辰 「In Suspension. As Structure.」

MJK Gallery
終了しました

アーティスト

李燦辰(リ・サンシン)
MJK Galleryでは、李燦辰(リ・サンシン)による2回目の個展を開催いたします。
 
本展においてアーティストの李は、近年の研究成果を踏まえ、視覚と物質、イメージと構造の境界を問い直しつつ、「ruinality」という独自の理論を実践的に展開している。李が注目するのは、いわゆる物理的な廃墟そのものではなく、そこから広がるイメージの重なりと想像を拡張させる体験である。時間や空間、意味が一時的に宙づりにされるような、現代に特有の知覚構造そのものである。
 
ここでいう「ruinality」とは、単に過去の崩壊した遺構を指すものではない。むしろそれは、映像・構造・記憶といった要素が一時的にずれたり、意味が意図的に留保されたり、未来があらかじめ喪失されたかのように感知されるような、現代的な経験の枠組みを示唆する。このような「ruinality」は、出来事の進行が停止したかのように感じられる時間や、複数の意味や役割が交錯しつつも明確な機能を持たない空間、そしてこれから起こるはずだったことがすでに失われたように見える状況を通じて、空間や記憶に新たな経験=イメージを生成していくのである。
本展に展示される作品群はいずれも「完成」や「鑑賞」といった確定的な行為を意図的にずらしつつ、観る者に未完了の時間、宙づりの意味、断片化された空間を体験させる。
 
作品を通じて知覚の構造と現代における時間・空間・意味の断絶を探究し、機能を失いながらも構造が残存し、意味が漂白され、制度が強調される視覚的状況を、作品を通じて考察していく。「いわゆる絵筆ではなく、世界そのものが筆となるような」と語る李の、新たな探究をご覧いただきたい。

スケジュール

2025年8月7日(木)〜2025年8月31日(日)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、祝日
8月11日〜20日は休廊
入場料無料
展覧会URLhttps://mjkgallery.com/events/in-suspension-%e3%80%80as-structure/
会場MJK Gallery
https://mjkgallery.com/
住所〒111-0043 東京都台東区駒形2-6-4 丸山ビル2F
アクセス東京メトロ銀座線・都営浅草線浅草駅A1出口より徒歩3分、都営大江戸線・浅草線蔵前駅A7出口より徒歩5分
電話番号03-5830-3978
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