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「ギャラリスト葵と悪役令嬢レイラの華麗なる人生やり直し契約」

TAV GALLERY
終了しました

アーティスト

遠藤麻衣、久松知子、馬嘉豪、宮野かおり
TAV GALLERYはアーティストおよび俳優として活動する遠藤麻衣による企画展「ギャラリスト葵と悪役令嬢レイラの華麗なる人生やり直し契約」を開催いたします。本展は、少女漫画の流れをくみ、オンライン小説やwebマンガにおいて一大ジャンルを築いている「悪役令嬢もの」に着想を得たグループ展です。この設定を応用して、フィクションと現実を交錯させ、私たちが複数の時空・人格にまたがって存在するという「多元的自己」の仮説を演劇的に体現いたします。

出展作家は、遠藤の他に、久松知子、馬嘉豪(マ・ジャホウ)、宮野かおり。久松は、ニューヨーク滞在前に制作した、ギャラリー裏方の「差し箱」(作品輸送用木箱)を主題にした大作絵画を中心に展示します。馬は、二藤建人との共作による映像作品《HOLMGANG》を展示し、粘土を用いた変身的行為により、他者のアイデンティティを奪い合う男権的社会構造を批評します。宮野は、架空の漫画雑誌「月刊ころん」に掲載される少女漫画のカラー表紙を絵画にした作品を展示します。「あり得たかもしれない世界」や「別の時間軸を共存させる同時異図」を示す作品郡によって、単線的な時間性を変容させて複数の歴史線上に作品を配置し直す方法論として展覧会を成立させます。

本展が参照する「悪役令嬢もの」とは、少女漫画や乙女ゲームなど「女性向け」とされるコンテンツの物語構造において通常バッドエンドを迎える悪役の人生がやり直されて救われてゆく物語です。物語の舞台は、ファンタジー要素を加味した中世ヨーロッパ風の階級社会であることが多く、その時代を生きる悪役である令嬢は、「転生」や「憑依」によって別の運命を切り開こうとします。本展において、遠藤は一度「死」を経験し、中世ヨーロッパを生きた悪役令嬢の力を借りて未来の悲劇的結末を回避するべく二度目の人生を生きる「ギャラリスト葵」になりきります。会期中、遠藤はギャラリスト葵としてTAV GALLERYに滞在し、作品やアーティストの紹介、さらに「葵」の背景にある物語を来場者に伝えます。現実とフィクションの境界を溶かす演出により、既存の価値基準や歴史的連続性に依存しない、新たな表現の位相を探します。

スケジュール

2025年5月23日(金)〜2025年6月14日(土)

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
日曜日、月曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://tavgallery.com/villainess/
会場TAV GALLERY
http://tavgallery.com/
住所〒106-0031 東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布4F
アクセス東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩9分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5番出口より徒歩11分、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1a出口より徒歩11分
電話番号080-1231-1112
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