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「潤一郎、終活する~文豪谷崎 死への挑戦~」

芦屋市谷崎潤一郎記念館
終了しました
1965(昭和40)年夏、谷崎潤一郎は世を去ります。79歳の誕生日を迎えたばかりでした。当時としては珍しいほどの長命だった文豪。晩年と呼ばれる、終わりの時を迎えつつある時期も長いものでしたが、その間にも多くの名作・傑作・話題作を執筆し続けています。

日本が敗戦を迎えた1945年8月、60歳を目の前にした谷崎は、「細雪」下巻の執筆にいそしんでいました。戦時下では「発禁扱い」だった、この生涯の名作の刊行完結が、1948年12月。その時、谷崎は、当時の平均寿命をすでに超えていました。「細雪」は、文豪の戦後への、そしてその豊かな晩年への一里塚だったのです。

「細雪」以降、文豪じしんの現在とも重ね合わせられながら、「老い」や「病(やまい)」、そして「死」の問題が、創作の中心に据えられていきます。その核心に、「性」をはじめ「母恋い」や「女性崇拝」など、多彩なテーマが絡まり合いながら複雑に織り成されていく作品世界は、芳醇でユニークなものでした。死の間際まで続けられた、そのエネルギッシュな執筆活動。それは、作家として人としての人生の集大成であり、死への挑戦の営みでもあったのでしょう。

没後60年の春、文豪谷崎潤一郎の豊穣の晩年、その「死へ挑んだ総括」―「終活」の有り様を跡づけます。

スケジュール

2025年3月15日(土)〜2025年6月8日(日)

開館情報

時間
10:0017:00
入館は16:30まで
休館日
月曜日
5月5日・6日は開館
5月7日は休館
入場料一般 600円、大学生・高校生 400円、中学生以下 無料
会場芦屋市谷崎潤一郎記念館
https://www.tanizakikan.com/
住所〒659-0052 兵庫県芦屋市伊勢町12-15
アクセス阪神線芦屋駅より徒歩15分、JR神戸線芦屋駅より阪急バス「緑町」下車徒歩1分、阪急線芦屋川駅より阪急バス「緑町」下車徒歩1分
電話番号0797235852
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