Token Art Centerでは、6月29日より7月28日まで畠中瑠夏個展「ヒッピー幽霊ハックルベリー、草の歯車に移る」を開催いたします。 畠中は、制作初期においては絵画などの制作とは別に、地方に赴き儀式や奇祭などのフィールドワークを行なっていました。当初それらは影響し合うことはありませんでしたが、2020年頃から合流していきます。近年は上記の民俗などへの関心と少ないエネルギーで生きていたいという自身の欲求から、日本にかつて存在したとされる放浪民サンカや戦前の乞食などの生活様式を参照し、それらを実践することが作品へと繋がっています。かつての漂泊民に準えて自身が空き地や道端で採取したシュロの葉などを材料に編んだリュックやハンモックを携え、郊外を観察しながらの散策。ただし畠中にとってこの実践は、過去への郷愁でもなければ、消費社会への抵抗を意味するものでもありません。
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