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[画像: ナンシー・ホルト 《サン・トンネルズ》 1973-1976年 コンクリート、鋼、土 280×2620×1620 cm © 2022 Holt/Smithson Foundation and Dia Art Foundation / Licensed by ARS, NY and JASPAR, Tokyo G3056]

「MAMスクリーン017: ナンシー・ホルト、ロバート・スミッソン」

森美術館
終了しました予約優先制

アーティスト

ナンシー・ホルト、ロバート・スミッソン
ナンシー・ホルト(1938年米国マサチューセッツ州ウースター生まれ、2014年ニューヨークにて没)とロバート・スミッソン(1938年米国ニュージャージー州パサイク生まれ、1973年テキサス州アマリロにて没)は、米国のランド・アートをけん引したアーティストです。この美術の動向は、1960年代に起こり、しばしば都市から離れた自然環境の中など美術館に代わる場所で作品を制作することを目指したものですが、いま振り返ってみると、議論を引き起こしただけでなく先見性を持っていたといえるでしょう。ホルトは、半世紀以上にわたる活動の中で、ランド・アートとコンセプチュアル・アートの要素と、インスタレーションや映像など当時の新しい手法を進んで作品に取り入れ、美術の領域を広げました。また、ホルトの夫であるスミッソンは、美術以外の多様な分野―地図学、地質学、建築や遺跡、先史時代、哲学、大衆文化―を独学し、それらの要素を表現に取り込みました。いまもなお彼の作品は、あらゆる世代の芸術家や思想家たちを刺激し続け、近年ではホルトの作品も同様の影響を与え始めています。

本プログラムでは、ホルトとスミッソンが、ユタ州の砂漠にそれぞれ残した2つの重要なランド・アートにあわせて制作した映像作品2点、および2人の共作による映像作品1点を紹介します。ひとつは、スミッソンの画期的な代表作である《スパイラル・ジェッティ》(1970年)。同名の映像作品はホルトの編集協力を得て完成しています。もうひとつのホルトの象徴的な作品《サン・トンネルズ》(1973-1976年)は、スミッソンが飛行機事故で他界後、ホルトが制作しました。いずれの作品も大地とそこに刻まれた歴史から、宇宙における地球にまで関わるものです。一方の《湿地》(1971年)は、2人が共同制作した実験的映像作品のひとつであり、激動の時代を決定づけたジェンダーロールについても触れています。

2人のアーティストが個別に、時には共同で生み出した作品群は、地球やランドスケープとわたしたちとの関係性の再考を促しています。加えて、今日の気候危機が、これらのランド・アートにまで影響を及ぼしているなか、彼らの思想は、さらなる深みと緊急性を帯びているといえるでしょう。

スケジュール

2022年12月1日(木)〜2023年3月26日(日)

予約優先制

開館情報

時間
10:0022:00
火曜日は17:00まで
12月6日は16:00まで
1月3日・3月21日は22:00まで
入場料[平日] 一般 1800円、大学生・高校生 1200円、65歳以上 1500円、中学生以下 600円
[土曜日・日曜日・休日] 一般 2000円、大学生・高校生 1300円、65歳以上 1700円、中学生以下 700円
※オンラインサイトよりご購入の場合は料金が異なります
展覧会URLhttps://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamscreen017/index.html
会場森美術館
https://www.mori.art.museum/
住所東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
アクセス東京メトロ日比谷線六本木駅1C出口より徒歩3分(コンコースにて直結)、都営大江戸線六本木駅3番出口より徒歩6分、JR渋谷駅より都営バス「六本木ヒルズ」下車すぐ
電話番号050-5541-8600 (ハローダイヤル)
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