「魔法の絵本」

軽井沢絵本の森美術館
1月12日終了
絵本には、さまざまな魔法の場面が登場します。たとえば、魔法使いが主人公の願いをかなえる、動物が人間のようにふるまい、人間と話すことができる……日常では起こり得ない場面が、絵本では成立します。本展では「1.昔話の魔法」「2.魔法の使い手」「3.季節の魔法」という3つのテーマに分けて、魔法の場面が出てくる絵本を、原画とともにご紹介します。

「1.昔話の魔法」の項目では、「灰かぶり」「白雪ひめ」などのグリム童話や、神話をもとにした「キューピッドとプシケー」、説話集『千夜一夜物語』を代表するお話「アラジンと魔法のランプ」などに出てくる魔法の場面を紹介します。昔話には魔法を用いる場面が多々登場しますが、そこには共通した規則性やパターンが見えてきます。

こうした「魔法」とほぼセットで登場するのが「2.魔法の使い手」です。ここでは「イメージの魔術師」と呼ばれる絵本画家エロール・ル・カイン『魔法をかけられた学校 A School Bewitched』をはじめとする「魔法使い」の存在に焦点を当てます。本展ではル・カインの『ハイワサのちいさかったころ Hiawatha’s Childhood』(原書1984年)、『アラジンと魔法のランプ Aladdin and the Wonderful Lamp』(原書1981年)、『おどる12人のおひめさま The Twelve Dancing Princesses』(原書1978年)といった作品を含む、全10タイトル24点の絵本原画を展示します。そして「魔法使い」以外にも、小出真己『サンタに恋して』(世界文化社、2007年)から「サンタクロース」や、イギリスの挿絵画家アーサー・ラッカムとアメリカの絵本画家マイケル・ヘイグがそれぞれ描く「ピーター・パン」といった、魔法を感じさせる存在について見ていきます。

そして「3.季節の魔法」では、春夏秋冬それぞれをテーマにした絵本の中から、魔法を感じる場面に注目します。魔法にかけられた季節の情景を追いながら、一年を振り返ってみるのはいかがでしょうか。絵本を通して、幻想的で、どこは儚くもある魔法の世界をご堪能ください。

スケジュール

開催中

2025年10月11日(土)〜2026年1月12日(月)あと39日

開館情報

時間
10:0016:00
10月は9:30〜17:00
休館日
火曜日
12月・1月は火曜日~金曜日休館
12月24日~31日、1月2日は開館
入場料一般 1000円、高校生・中学生 700円、小学生 500円、未就学児 無料
会場軽井沢絵本の森美術館
https://museen.org/ehon
住所〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉182
アクセスJR線・しなの鉄道軽井沢駅北口より西武観光バス(風越公園行き)「塩沢湖」下車徒歩1分
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