こうした「魔法」とほぼセットで登場するのが「2.魔法の使い手」です。ここでは「イメージの魔術師」と呼ばれる絵本画家エロール・ル・カイン『魔法をかけられた学校 A School Bewitched』をはじめとする「魔法使い」の存在に焦点を当てます。本展ではル・カインの『ハイワサのちいさかったころ Hiawatha’s Childhood』(原書1984年)、『アラジンと魔法のランプ Aladdin and the Wonderful Lamp』(原書1981年)、『おどる12人のおひめさま The Twelve Dancing Princesses』(原書1978年)といった作品を含む、全10タイトル24点の絵本原画を展示します。そして「魔法使い」以外にも、小出真己『サンタに恋して』(世界文化社、2007年)から「サンタクロース」や、イギリスの挿絵画家アーサー・ラッカムとアメリカの絵本画家マイケル・ヘイグがそれぞれ描く「ピーター・パン」といった、魔法を感じさせる存在について見ていきます。
まだコメントはありません