上田麻希 「嗅覚の力学〜メディウムとしての空気〜」

シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)
2月13日開始

アーティスト

上田麻希
2025年度 CCBTアーティスト・フェローである上田麻希によるプロジェクト「Olfacto-Politics — The Air as a Medium(嗅覚の力学 ─ メディウムとしての空気)」は、匂いを手がかりに「コモンズとしての空気」を学び、見えない空気を見える化・体験化する複合的な試みです。本展覧会では、そのプロジェクトの全貌を一挙公開します。

プロジェクト「Olfacto-Politics — The Air as a Medium(嗅覚の力学 ─ メディウムとしての空気)」は、「教育」「リサーチ」「表現」という三つのフェーズから構成され、2025年度を通じて継続的な活動を続けてきました。ここで扱われる匂いは、私たちが日常的に思い浮かべる「良い匂い」だけではありません。渋谷から漂う下水道の悪臭から、硫化水素のように人を死に追いやる危険な匂いに至るまで、都市公害や気候変動といった社会問題と結びつく匂いにも焦点を当てています。

私たちの周りには多様な匂いがあふれていますが、嗅覚について体系的に学ぶ機会はほとんどありません。そうした背景から、プロジェクトの「教育」フェーズにおいては、嗅覚ゼミ「SMELL LAB」を立ち上げ、レクチャーやワークショップを通じた学びの場を創出しました。

続く「リサーチ」においては、渋谷の街を主なフィールドとし、リコー社によるFAIMS(イオン移動度スペクトロメータ)を用いて、匂いを客観的なデータとして計測する試みを行いました。

匂いが人間のみならず、動植物にとっても重要なコミュニケーション手段であることに着目し、犬の嗅覚的な認識を記録する計測実験も実施しました。これらの取り組みを通じて、極めて主観的であり、やがて消えていく儚い匂いを可視化する方法を探るとともに、「見えないコモンズ」に対する新たな視点を生み出してきました。
そして、最終フェーズ「表現」における、2026年1月に夢の島熱帯植物館で開催する展覧会「Aerosculpture ver.2『匂う森』」では、自然環境がもつ匂いに人工的につくり出された匂いが介入することで、新たな嗅覚体験をインスタレーション作品として展開します。

本展「嗅覚の力学〜メディウムとしての空気〜」では、こうした取り組みの軌跡を公開するものです。
テクノロジーによって可視化された「コモンズとしての空気」に触れ、私たちが共有している環境について、新たな視点から考える機会となるでしょう。

スケジュール

2026年2月13日(金)〜2026年3月1日(日)

開館情報

時間
13:0019:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は開館し翌平日休館
入場料無料
展覧会URLhttps://renewal.ccbt.rekibun.or.jp/ja/events/olfacto-politics-ccbt
会場シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)
https://ccbt.rekibun.or.jp/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-14-4 1/1(ONE) HARAJUKU “K” B1・3F
アクセスJR山手線原宿駅竹下口より徒歩2分
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