足利市立美術館昭和に改元される前年の大正14(1925)年に生まれ、昭和61(1986)年に没した牧野邦夫 は、まさに「昭和という時代を生きた画家」でした。昭和18(1943)年、東京美術学校(現・東京藝術大学)油画科に入学、伊原宇三郎、安井曾太郎から指導を受けますが、同20(1945)年5月に応召。翌年に復学し、同23(1948)年に卒業したのちは、特定の絵画団体などに所属することなく、個展を開催して発表を続けます。終生、権威的な画壇とは無縁だった牧野の作品は、個展を開催するたびに熱心な個人コレクターが収集し、その多くは秘蔵されてきました。
本展は生誕100年を記念した大々的な展覧会です。コレクターの方々が秘蔵する作品により、昭和時代を駆け抜けた牧野の画業を振り返るとともに、その作品の意義を現代に問いかけます。牧野邦夫は、モダニズムなど眼中になく、終生、ある意味愚直に描き続けた人でした。そんな彼の絵描き魂が召喚され、この令和の時代に、昭和の画家が甦ります。
[関連イベント]
1. 開催記念講演会「牧野邦夫を応援する」
日時: 6月20日(土)14:00〜15:30
会場: 市立美術館多目的ホール
定員: 60名 ※要申込(参加には、当日観覧券等の提示が必要です。)
講師: 山下裕二(本展監修者・明治学院大学教授)
2. 学芸員によるギャラリートーク
日時: 6月27日(土)・7月11日(土)・7月26日(日)・8月9日(日)・8月15日(土)・8月23日(日)14:00~15:00
※無料・申込不要
3. 学芸員による鑑賞ワークショップ
日時: 8月1日(土)14:00~15:00
まだコメントはありません