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中尾誠 「隔たりの消息」

京都場 / KYOTOba
終了しました

アーティスト

中尾誠
ひとりの画家、美術家が亡くなるということはどういうことか。作品を残して作家がこの世からいなくなる。まだ作品はアトリエとともに主人亡き空間の中に存在している。その意味とは何だろうか。

中尾誠は常に「自分の絵画とは何か」 「絵画の本質とは何か」をアトリエの中で問い続けていた人。中尾作品は油彩画だ。彼のスケッチブックや制作ノートから制作で日々格闘する様子が書かれた言葉から伝わってくる。さらに作品のプロセスをポラロイドカメラで撮って分析をしていた時もある。また、ノートにはハイデガーについてや世阿弥の言葉やパウル・ツェランの詩などが書かれている。中尾の関心は「感性」と「悟性」の統合ではなかったろうか。

中尾誠は日々「絵画の謎」を解析し、言語化するために様々な方法や知識を自分の中で反芻し、そして自身アトリエの中で作品を制作し、複合的な思考を重ねていた。この日常の行為全体が中尾が作品の主題・タイトルに使っている「隔たりの消息」なのだろう。

「隔たり」とは中尾が制作の中で描くことの出来ない「隔たり」という「距離」のことなのだろうか。「隔たり」の意味は極めて象徴的で重層的だ。その「隔たり」の中に制作を通じて消え入りそうな「消息」を聴くこと。それが 「隔たりの消息」ではないか。そして何かが生起する場所のことではなかったか。私にとっては未だ謎の言葉である。

京都場の中尾誠展は関西で初めてとなる。中尾誠が到達した絵画作品を是非、ご高覧ください。

スケジュール

2024年9月21日(土)〜2024年10月14日(月)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
10月14日は開館

オープニングパーティー 2024年9月21日(土) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
会場京都場 / KYOTOba
https://kyoto-ba.jp/
住所〒604-8412 京都府京都市中京区西ノ京南聖町6-5
アクセスJR嵯峨野線二条駅東口より徒歩5分、地下鉄東西線二条駅2番出口より徒歩5分、阪急線大宮駅1番出口より徒歩10分
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