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渡邉洵 「苔男」

Art Center Ongoing
終了しました

アーティスト

渡邉洵
この度、Art Center Ongoingでは、渡邉洵(わたなべまこと)による展覧会「苔男」を開催します。
渡邉は1994年福島県いわき市出身の作家で、パフォーマンス、ドローイング、映像を用いた作品を発表しています。2020年に制作した《リュウの首を補完する》では、360度カメラを回しながら福島県いわき市の石炭・化石館と東京上野の国立科学博物館の約200キロの道のりを歩きました。自身の出身地である福島県いわき市は鉱山が閉鎖されたことで街の「中心」を失い、新しい中心としての「ハワイアンズ」が誕生したと言います。渡邉はその頃から土地の繁栄と衰退を、廃墟となった炭鉱という存在に対して感じていました。
今回の展覧会でも、渡邉の生まれた土地と日本各地の場が渡邉の身体によって接続されていくような作品が並びます。長崎の池島、栃木県の足尾銅山、新潟の持倉鉱山、佐渡金山、北海道の夕張市、福岡の三井三池炭鉱、沖縄の西表島といった、炭鉱によって町が栄えた土地を訪れ、リサーチから生まれた感覚を作品へと反映させた作品が並びます。炭鉱から信仰が生まれ、そこに建てられた神社が時を経ることで壊れ、苔がむしていく様から、刺繍や他者との会話といった行為へのつながりを見出しました。
「長崎の平和記念公園で海沿いの黒い塔を見たとき、太陽に見られているような感覚になった。」と話す渡邉は、人為的に生まれたものや抽象的なもの、そして自然というどうにもできない存在を、「歩く」営みを通してセンシティブかつ入念に自らが確かめることのできる感覚へと落とし込んでいくのです。
旅と身体、ドローイングと刺繍、そして会話へと連なる渡邉の作品を、自らの身体で感じとっていただければと思います。

スケジュール

2024年2月23日(金)〜2024年3月3日(日)

開館情報

時間
12:0021:00
水曜日・木曜日・金曜日は16:00〜18:00休憩
最終日は18:00まで
休館日
月曜日、火曜日
入場料400円(セレクトティー付き)
展覧会URLhttps://www.ongoing.jp/tag/video/kokeo/
会場Art Center Ongoing
http://www.ongoing.jp/
住所〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
アクセスJR中央線・総武線・京王井の頭線吉祥寺駅北口より徒歩9分
電話番号0422-26-8454
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