tHE GALLERY OMOTESANDO本展は、ニューヨーク市地下鉄のオリジナル路線図を支持体に制作された、Mark Bode による作品展である。
ニューヨーク市地下鉄は、モダン・グラフィティが生まれ、都市全体へと拡散していったシステムそのものだ。スタイルが路線を伝い、街を横断し、「オールシティ」という概念へと発展していく。その舞台となった路線図は、現在では流通から姿を消しつつあり、グラフィティの原風景を想起させるノスタルジックな記録として残されている。
ボデ・ファミリーが生み出したキャラクター群、すなわちボデヴァースは、グラフィティとヒップホップ文化の視覚言語形成に決定的な影響を与えてきた。1980 年代ニューヨークにおいて、Vaughn Bode の作品は、コミックやフライヤー、アルバムアートを通じて流通し、チーチ・ウィザードやダ・リザードといった存在は、ムーブメントの象徴として受け入れられていった。その反権威的な精神と独自の視覚言語は、グラフィティの美学の基盤を形づくっている。
本展《Subway》において、ボデのキャラクターたちは路線図の上を浮遊し、駅や地域を横断しながら、同時にあらゆる場所に存在する。グラフィティがそうであるように、彼らは特定の地点に留まらない。地図を物理的かつ概念的に覆うことで、マーク・ボデは明確なメッセージを提示する。
ボデヴァースは、オールシティなのだ。
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