TEZUKAYAMA GALLERY フォローする
このたび、TEZUKAYAMA GALLERYは5月17日(金)から6月15日(土)の期間、鈴木雅明の個展「Follow the Reflections」を開催いたします。 鈴木雅明(すずき・まさあき)は1981年愛知県に生まれ、2004年に名古屋造形芸術大学洋画コースを卒業。2008年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻を修了。現在も愛知県を拠点に制作活動を続けています。都市や郊外の「夜景」を描いたシリーズをはじめ、暗室で限られた光源に照らされた机上の針金や球体などの静物を描いた「机上の光」シリーズを制作しています。 鈴木が描く光は一貫して「人工の光」です。学生時代から数えて20年以上もの間、作品の主題として「人工の光」を扱いながら、光がもたらす情景のみならず、ノスタルジーといった感情の機微もキャンバスに描き留めるとともに、概念としての光、それを取り巻く環境についての考察を制作を通して続けています。 作品で描かれる「夜景」は実際に訪れた場所を作家自身の手で写真に収めており、レンズ越しに「見た」世界を手掛かりに描かれています。鈴木の作品は写真で捉えた「人工の光」を起点にしながら、光の反射によって浮かび上がるビルや住宅街の輪郭、木々で覆われた遊歩道といった街並みをデフォルメし、匿名性を高めて描くスタイルが特徴として挙げられます。そこには目に映る情報をそのまま描くのでは無く、画面上で生まれる光の流れをつぶさに捉え、描き留めようとする作家の意識を読み取る事ができます。つまり、鈴木の作品は「夜景」というモチーフを扱いながら、最も重要なテーマは光そのものであると同時に、反射や屈折によって生じる「見える」という現象と、記憶や気配といった「見えない(あるいは、目では捉えきれない)」ものとの関係性や繋がりに対する関心が窺えます。 今展のタイトル「Follow the Reflections」は直訳すると「(光の)反射を辿る」となりますが、「Reflection」という単語には反射という意味の他に、内省・熟考という意味も含まれています。 過去から現在まで、都市や郊外の街並みを照らし続ける「人工の光」の中に、未来の光景を重ね見るかのように、鑑賞者自身の記憶や体験とも結びつきながら、各々の心象風景を立ち上がらせます。
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