art cruise gallery by Baycrew's佐藤雅晴は、現代美術・映画・アニメーション・メディアアートの境界を横断した作家です。見る人は、「これは現実なのか、描かれた世界なのか」という知覚の揺らぎを体験し、「見ること」そのものを問い直すことになります。ロトスコープという、日常の風景をビデオカメラで撮影し、その映像をトレースして再構築する技法を用いながら、どこか夢の中のような、静かで不穏な世界を作り出し、「存在/不在」「記憶」「不安」「時間」といったテーマを静かに掘り下げていきます。
今回の展覧会では、作品のカテゴリーを横断しながら、「見えているものは本当にそこに存在しているのか?」という、作品に共通して漂う感覚から生まれる「強い詩情」を伝えることを主眼としています。ドラマチックな出来事が何も起きていない日常の風景が問いかけてくるものは、実は何よりも雄弁です。見る人は、記憶された自分と実在する自分のあいだを行き来することになり、その曖昧さは、眼前の作品と重なっていくことでしょう。
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