終了した展覧会・イベントです
[画像: 小平雅尋 「2014.4.26」、2014年/2023年、ゼラチン・シルバー・プリント、66.8 x 100.7 cm © Masahiro Kodaira]

小平雅尋 「videre videor II」

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム
終了しました

アーティスト

小平雅尋
amanaTIGPは7月15日(土)から8月12日(土)まで、小平雅尋の個展「videre videor II」を開催いたします。amanaTIGPでは5年ぶり3度目の個展となる本展では、2014年以降に撮影された写真群より11点を展示いたします。本作は、今年4月から6月にかけて東京アートミュージアムでの「フィルムフォトのアクチュアリティー」にて展示された「videre videor I」に続く作品です。

小平は自らの直観的反応に拠った撮影行為を続けながら、いかようにして対象を認識しシャッターを切るに到るのか、省察を続けてきました。本シリーズでは、ルネ・デカルトのコギト命題<われ思う、ゆえにわれあり>へ至った一文「私は確かに見えると思われ(videre videor)、聞くと思われ(audire videor)、熱を感じると思われる(calescare videor)」を端緒にこれらの問いを再考し、一種の帰着点を提示しています。

本展での展示作品は全て作家の自宅暗室でプリント作業を行い、印画紙に露光する段階においては35mmネガフィルムで撮ったイメージを長辺100cmにまで引き伸ばしました。高い拡大率で投影することで画面を構成する粒子の質感とコントラストが際立ったプリントからは、直観的反応の成果物である写真の視覚的強度の高まりや、撮影行為を反復することで生じる写真の身体性を追求してきた作家作品の写真性の強さが見てとれます。

本作では人間の身体のごく一部に撮影範囲を絞り込んだ作品が初めて登場します。自己と世界の関係性を思索する手段として無意識のありように注視してきた小平にとって、被写体としての「人」への接近は、<社会>、そして前作「在りて在るもの」で捉えた<隠れし意識>との融解にも迫っています。作品と対峙し、自然発生的に認識する対象への印象と、熟視してはじめて認識するそれの間に差異が生まれたとき、鑑賞者もまた瞬間的に「videre videor」の境地に佇んでいると言えるでしょう。

スケジュール

2023年7月15日(土)〜2023年8月12日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2023年7月15日(土) 17:00 から 20:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.takaishiigallery.com/jp/archives/30174/
会場タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム
http://www.takaishiigallery.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2F
アクセス東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅3番出口より徒歩8分、東京メトロ南北線六本木一丁目駅1番出口より徒歩8分
電話番号03-6447-1035
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません