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松浦匡起 「MATSU」

+DA.YO.NE.GALLERY(プラスダヨネギャラリー)
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アーティスト

松浦匡起
「日本画」と名付けられる以前の場所から、松を描く松浦匡起が描くのは、ほとんど一貫して「松」だ。しかしその松は、写実や伝統の形式をなぞるものではない。それはむしろ、「松」というモチーフを媒介として、日本画という制度や文脈を一度“素通り”してしまうような、どこまでも自由な絵のかたちだ。松浦の作品は、日本画の技法と画材を用いている。だが、それはあくまで彼にとっての「手段」であり、「正統」や「様式」への従属ではない。彼は絵具や筆の振る舞いを、身ぶりとして、呼吸として捉え直す。そこにあるのは、ジャンルよりもずっと個人的な、絵と作家との対話だ。描かれているのは「松」かもしれないが、描こうとしているのは「絵そのもの」なのである。近年、伝統や形式が強く意識されるあまり閉塞感を感じる日本画というジャンルの中で、松浦匡起の作品は異彩を放つ。というのも、彼の松には、「評価されるための松」でも、「伝統をなぞるための松」でもない、どこか無防備で純粋な眼差しが宿っているからだ。絵を描くということの本質に、静かに、しかし力強く立ち返る姿勢。それは、明治以前、まだ「日本画」という言葉すら存在しなかった時代の、絵描きたちの心にも似ている。松浦の絵には、ジャンルという名の服を脱ぎ捨て、ただ描きたいものを、描きたいように描くという、まっすぐな衝動がある。松浦匡起の描く松は、過去の伝統に根を張りながらも、常に“次の季節”を見つめている。

スケジュール

2025年6月4日(水)〜2025年7月8日(火)

開館情報

時間
12:0020:00
土曜日・日曜日・祝日は11:00から

オープニングパーティー 2025年6月7日(土) 17:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場+DA.YO.NE.GALLERY(プラスダヨネギャラリー)
https://dayonegallery.com
住所〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急メンズ東京7階
アクセスJR有楽町駅銀座口より徒歩1分、東京メトロ丸ノ内線・銀座線・日比谷線銀座駅C4出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線有楽町駅D7出口より徒歩3分
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