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[画像: 左:Cube Crack h.155 w.180 d.175 2023 神武岩 右:Cube 石器 拾壱 h.150 w.173 d.173 2023 神武岩]

「CUBE 樂雅臣彫刻展」

イムラアートギャラリー|京都
終了しました

アーティスト

樂雅臣
このたび、京都を拠点に活動する彫刻家・樂雅臣の個展、「 CUBE 樂雅臣彫刻展」を開催いたします。イムラアートギャラリーでは2017年以来、7年ぶりの個展開催です。

樂雅臣は、茶の湯の歴史とともに茶碗師として450年以上の時を重ねてきた京都・樂家、その第15代樂吉左衞門の次男として京都に生まれました。東京造形大学大学院を卒業後、樂家より独立し、彫刻家として活動。石を彫刻することで人工物として支配する事なく、自然をいかし、造形と共存した作品を表現します。これを「石の中に表現を、表現と共に自然を」という自身の言葉に込めて、制作しています。20代では生命の摂理を表現した「輪廻」、30代ではくちばしをモチーフにした鳥が運ぶ輪廻「Stone box」、40歳を迎えた2023年、同じく輪廻をテーマにしながらも、石を焼くという新しい手法で石の表現を広げた「石器」シリーズを発表。作品の姿、形は変わりながらも、創作の根底にある「循環」というコンセプトと「自然を思いながら制作をする」という感覚は変わることはありません。

本展では、新たに神武岩(溶結凝灰岩)を用いて制作された彫刻作品「Cube」と「Crack」を中心に、約10点を展示いたします。「Cube」は、物質を立方体で表した彫刻作品です。神武岩(溶結凝灰岩)を立方体の形状にし、焼成することにより歪みや割れが生じ、新たな形状へと変化します。物体の進化を表すとともに、過去の痕跡も表した作品です。また「Crack」も「Cube」と同様に、永久的物質の象徴である石を焼成し、割れを生じさせることにより、「反永久」を表現した作品です。樂は「反永久」について、「常に変化を繰り返す自然の摂理の中で、『永続的』に維持されるものは何もない。現在目にする物質は過去からの進化・変化の過程であって、未来への途中にある。一時的に維持されている光や空気、水、石さえ、留まることのない変化を繰り返している。つまり存在と命は『反永久』、そして『輪廻』、そして『循環』」と語ります。会場で作品と対峙するとき、石を彫り、焼き、時には磨くことで生まれる独特な表情、自然物から生み出されていく作品に込めた彼の思いを感じていただけますと幸いです。

スケジュール

2024年1月16日(火)〜2024年2月24日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
会場イムラアートギャラリー|京都
https://www.imuraart.com/
住所〒606-8395 京都府京都市左京区東丸太町31
アクセス京阪線神宮丸太町駅4番出口より徒歩3分
電話番号075-761-7372
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