苗青青「半透明な夢」

Moon Gallery & Studio

終了しました

アーティスト

苗青青（ミャオ・チンチン）

今回は苗青青（ミャオ・チンチン）日本で初めての個展です。本展では、彼女が日本に来てからこれまで、異なる時期や心境で制作した作品を展示しています。

ほとんどの作品は、岩絵具、墨、そして箔を用いて描かれています。これらの素材にはそれぞれ独自の個性があります。岩絵具の半透明な質感、墨の自由なにじみ、銀箔が時間の経過とともに色調を変えていく特性です。苗青青はこれらの特性を活かし、自身が見たもの、聞いたもの、思い描いたものに存在する朧げな動物たちの影を描き出しています。筆と絵具が紙に触れる瞬間、彼女はそれらが夢のような半透明感を宿し、現実と幻想が交錯するような、微かで儚い雰囲気を表現したいと願っています。

どの作品も夢を保存するための空間であり、岩絵具は苗青青にとって夢を語る言葉です。絵具を何層にも重ねても、下地の色を完全に覆い隠すことはできません。それは、触れられそうで触れられない、ぼんやりとした夢のようです。水晶末や方解末といった白色の絵具には半透明の質感があり、それに触れることでまるで夢の破片を撫でているかのような繊細さと詩情が感じられます。苗青青は、作品を見つめる人が彼女の夢と通じ合い、どこか懐かしい半透明の夢の世界を感じてほしいと願っています。

ギャラリーではポストカードとカレンダーを販売しています。

スケジュール

2024年11月19日(火)〜2024年11月24日(日)