佐藤美術館野地美樹子は1978年奈良県生まれ、2001年東京藝術大学デザイン科(中島千波研究室)卒業、2003年同大大学院修士課程デザイン科修了、2005年同大大学院文化財保存学専攻保存修復日本画を修了、在学中より作品発表を始め数々の成果を残しながら日本画家として着実に歩みを進めてまいりました。
その画歴の中で注目されるのは大作への取り組みにあります。2015年Artist Group-風―入賞(同'17〜'21)以降、2018年日経日本画大賞展入選(同'25)、2021年には前年結成した大作発表を旨とするFROM展(以降毎年)においても新作発表を続けてきました。
野地の風景画は入念な現地取材に基づきます。日本画画材特有の繊細な描写を巧みに用い、現地で五感を通じ体感した主観的な何かを画面に取り込むことで風景画としての魅力を一気に高めてゆきます。たとえば渦潮を取材した超大作では、激しく渦潮がぶつかり合う場面をダイナミックに構成することで大画面に動的なイメージを超えた普遍性を獲得しています。
本展では美しい雪景色を描いた《影綴り》2006年、巨大な樹木を主題とした《生きる》、超大作渦潮シリーズの最新作《Endless Flow》(2025)などの代表作に加え、創作の初期イメージを記録したスケッチを本画と併せてご覧いただきます。
大作風景に真摯に向き合い制作を続ける野地の作品群をぜひお楽しみください。
[関連イベント]
アーティストトーク 野地美樹子×立島惠(佐藤美術館学芸部長)
日時: 11月3日(月・祝)、11月22日(土)14:00~
※1回目と2回目でトークのテーマを変えて開催する予定です。
※予約不要・参加には当日の入場券が必要
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