ユミコチバアソシエイツこのたび、 Yumiko Chiba Associatesでは、白井美穂の個展を開催します。白井は、1980年代末から、インスタレーション、立体、テキスタイル、ヴィデオなど、複数のジャンルを横断する多彩な活動を展開してきました。
2000年代に入ってからは絵画制作を本格化し、生命や宇宙の循環を示唆する抽象的な形態と象徴的なイメージが交錯する作品を手がけています。2024年には、府中市美術館で個展「森の空き地」が開催され、作家の持続的な思考と幅広い表現の可能性が検証されました。
この度の個展では、幾何学線や放物線、螺旋などを用いたものなど、白井が近年精力的に制作する絵画作品を展覧します。本展のタイトルである「揺れよ、チャリオット」は、古い黒人霊歌 「Swing Low, Sweet Chariot」から取られました。この歌の冒頭では、「そっと揺れて、やさしい馬車よ、私を天の住まいに連れて行くため、迎えに来て」と歌われます。Chariotとは馬車のことであり、それは人を別の場所に運ぶ乗り物としての象徴的な意味をもっています。
「絵画や彫刻を今此処とは異なる、別の世界への出口として制作している」と語る白井にとって、絵画や彫刻はつねに、別の時空への開口部や避難口であり、同時に、この世界に穿たれた別の場所そのものとして現れるものです。絵画によって世界の構造を解きほぐし、そこに新たな運動や回路を出現させる作家の新作をぜひご高覧ください。
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