Clouds Season 2 of 72 uguisu naku, Clouds Season 3 of 72 uo kōri o izuru, Clouds Season 4 of 72 tsuchi no shō uruoi okoru, Clouds Season 5 of 72 kasumi hajimete tanabiku, Clouds Season 6 of 72 sōmoku mebae izuru, Clouds Season 7 of 72 sugomori mushi to o hiraku 2026, ink on aluminum composite, 24.1 x 24.1x 5.1 c

ミヤ・アンドウ 「七十二候 雲相」

MAKI(天王洲)
2月28日終了

アーティスト

ミヤ・アンドウ
このたびMAKI Galleryは、ニューヨークを拠点に活動するミヤ・アンドウの弊社で3度目となる個展「七十二候 雲相」を天王洲ギャラリーで開催いたします。本展では、古来より東アジア圏に伝わる暦である“七十二候(しちじゅうにこう)”に基づいて構成された、アンドウの代表的な雲シリーズの新作72点を展示します。七十二候は1年を約5日ずつに分け、季節の移ろいに伴って生じる自然界のごく小さな変化をすくいとる体系です。時間を明確な枠組みで区切る一方で、実際には微細な推移の積み重なりによって理解しようとする、東洋独自の時間感覚を反映しています。

会場では、20.3 × 20.3 cm の作品全72点を1年の循環に沿って配置することで、色の変化や階調、そして大気の様相を通じて時の進行を示す、視覚的なカレンダーが立ち上がります。また、本シリーズの色彩構成は、平安時代の女房装束に用いられた配色法である“襲(かさね)の色目”に着想を得ています。これは特定の季節に見られる植物や花といった自然環境に由来しており、その色調と重ねる順序によって四季折々の情景を映し出してきました。この文脈において、色は単なる自己表現の手段ではなく、季節の位相や時間的認識を示す文化的な指標として機能しています。

本展は8組の襲の色目を軸に構成されており、それぞれが9つの連続する候を9点のペインティングによる色彩のグラデーションで表しています。今回アンドウが選んだ襲の色目は、紅梅の匂(こうばいのにおい)、柳(やなぎ)、杜若(かきつばた)、藤(ふじ)、蘇芳の匂(すおうのにおい)、朽葉(くちば)、紫の薄様(むらさきのうすよう)、そして氷(こおり)です。これらの配色は、各季節の初期・中期・後期を反映しています。襲の色目は特定の色ではなく、緩やかな色調の推移として成立するため、作品の色彩が1点ごとに少しずつ変化しながら連なる様子は、季節の移り変わりを継続的な移ろいとして捉える七十二候の概念そのものを体現しています。

時間を短い区切りの連なりとして読み解く七十二候と同様に、雲もまた、一定の形状にとどまることなく、絶え間ない変容によって時の推移を示す“自然の時計”として機能します。アンドウが繰り返し用いる雲のモチーフは、はかなさと無常の象徴です。彼女は特定の時間と場所における空を作品として捉えることで、二度と同じかたちでは現れない一瞬の様相を記録しています。

展覧会タイトルの一部である“雲相”は、雲の様相や位相、状態などを意味し、古来の観察においての思想に由来します。この概念は、大気の状況や時の経過によって形づくられる、ある一瞬における雲の現れ方へと私たちの意識を向けさせます。色彩の連なりと自然界の微細な変化を通じて72もの候を可視化し、時間を連続的なプロセスとして提示する本展を、ぜひこの機会にご高覧ください。

スケジュール

開催中

2026年1月24日(土)〜2026年2月28日(土)あと24日

開館情報

時間
11:3019:00
休館日
月曜日、日曜日
入場料無料
会場MAKI(天王洲)
https://www.makigallery.com/ja/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 1F
アクセスりんかい線天王洲アイル駅B出口より徒歩9分、東京モノレール天王洲アイル駅南口より徒歩10分、京急本線新馬場駅北口より徒歩9分、JR品川駅港南口より都営バス「天王洲橋」下車徒歩4分
電話番号03-6810-4850
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