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稲垣美侑 「めをあける」

KATSUYA SUSUKI GALLERY
終了しました

アーティスト

稲垣美侑
この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは2023年5月17日(水)より、稲垣美侑による個展「 めをあける 」を開催致します。
家や空き地、庭先、縁をもった土地といった身近な住環境や自然への繰り返しの観察行為によって、個人や場所に内包される記憶や諸感覚を捨いあげ、描く行為を通じて、私たちの生きる場所やそこに広がるイメージについて問い続けている稲垣は、近年は主に、人々の生活の傍らに位置する「庭」をモチーフに、人間と動植物、自然と人工、日常と非日常、生と死といったような様々な二項対立化する存在の中間領域を探るような作品シリーズを展開しています。
今回の個展のタイトルである「めをあける」について、稲垣は大別して二つの意味をかけています。
ひとつめは、人が「目をあける」といった動的な行為。これには、対象を「見る」という人間に潜在している欲求や、意志への考察が込められています。その一方で、私たちは日常や自分たちの置かれた環境をはたしてどれだけ見ることができているのだろうか、と稲垣は問いかけます。
ふたつめに、「芽をあける」という動植物の生のエネルギーを示唆するイメージ。それは、例えば春の訪れとともに地下から地上へと顔をだす土中に隠れていた生物たちのように、こちら側からは見えない領域で生まれる生命の息吹、そして自然の持つ圧倒的な生の力強さや神秘に、稲垣自身が触れたことからあらわれた言葉です。
私たちが目にしているものは世界のほんの一瞬の切り取りに過ぎず、「めをあける」=「世界がうつしだされる/接触すること」だとすれば、世界との繋ぎ目(接点)として絵画(絵を描く行為)が存在しているのではないか、と稲垣は考えます。それと同時に、真っさらな画布の向こう側には、土中の芽のように、こちら側にはまだ見えていないだけの何かが潜在していて、絵を描く行為とは、その待機する存在を見えるこちら側へと掬い上げる行為なのではないかとも。
見落とされ、忘れ去られていくような他愛もない風景とその断片。日常に眼差しを向け、ゆっくりと眺めてみること。稲垣はそのような他愛もない繰り返しの関係性のなかから、私たちが生きる世界を味わい、創造的な感性を再発見するための手立てを探しているのです。
これまで個展や美術館を始めとする様々なグループ展、自然環境を問うプロジェクトに参加するなど、精力的に作品を発表している稲垣ですが、今回の個展では、これまでとは違った素地を取り入れるなど、新たな変化が感じられる油彩作品、陶器、ドローイングなどの新作を中心に展示致します。稲垣美侑の新たな挑戦となる今回の個展、この機会に是非ご高覧下さい。

スケジュール

2023年5月17日(水)〜2023年6月6日(火)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
6月5日・6月6日は開廊
入場料無料
展覧会URLhttps://www.katsuya-susuki-gallery.com/exhibition/miyuki_inagaki/
会場KATSUYA SUSUKI GALLERY
https://katsuya-susuki-gallery.com/
住所〒152-0022 東京都目黒区柿の木坂1-32-17
アクセス東急東横線都立大学駅北口より徒歩5分
電話番号03-5726-9985
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