REMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLD2026年度6月の企画展として、石黒萌子による写真展「Notation(s)」を開催いたします。 石黒はこれまで、日常の風景のなかでふと視線がとどまる瞬間に関心を寄せ、写真を通してその感覚を掬い上げてきました。 見慣れた街角や建築の断片、自然と人工物の境界、整っているはずの構図のなかに、わずかなずれや揺らぎがふと立ち上がることがあります。それは明確な出来事というよりも、言葉にするにはあまりに小さな感覚です。 そうした関心の延長として、2024年には「PHOTOBOOK AS OBJECT」ワークショップに参加し、写真集の制作に取り組みました。 抽象的な感覚を起点に、構成を幾度も組み替えながら試行を重ねるなかで、曖昧だった気配は少しずつ輪郭を帯び、やがてかたちとなって定着していきました。そうした積み重ねが、本展へとつながっています。
本展「Notation(s)」では、その小さな感覚のもとに撮影された写真と、それらを「記譜」というかたちへと展開した試みを通して、風景との関係を探ります。
写しとどめることと、整理し、理解しようとすること。その往復のなかで、風景をどのように受け取り、そこからどのような感覚や想像が立ち上がっているのかを、共有しうるかたちで差し出そうとしています。
また本展にあわせ、同名のアーティストブック「Notation(s)」(限定100部)を刊行しております。本作は内容はすべて同一でありながら、100冊それぞれに異なるタイトルが付けられています。各タイトルは本編に収められた100枚の写真のうちの一枚を指し示すものであり、同じ内容をもつ本に対して、100通りの異なる入口が与えられる構成となっています。 写真展、アーティストブック、関連トークイベントについてはSNSを通じて随時お知らせいたします。 ぜひ会場にてご高覧ください。
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