BAR星男どうして中国への思いは募るのでしょうか?現代における中国の姿を正確に把握しようとすると、非常に複雑化しています。急速な経済発展により、GDPは日本を抜いて世界第2位、都市部には近代的な高層ビルが立ち並び、人々の生活はIT化され、電気自動車の販売台数でも世界第1位となっています。政治的には、共産党一党独裁ながら、市場経済を取り入れ、自由民主主義諸国と距離を置きながらも、極めてポピュリズムに敏感な国であり、そこに暮らす14億の中国人民は、日本以上に生き生きと、自由に、強く、たくましく、生きているように見えます。仏教、儒教、漢字・・・日本人と文化的なルーツは同じはずですが、古くは遣隋使、遣唐使の頃から、現代に至るまで、日本人が何故か強く惹かれてしまう「中国」の異国情緒あふれる魅力。
本展では、中国における「新」と「旧」の対立と融合をテーマに、それぞれ象徴的な衣装を着たモデルさんによる写真物語として表現しました。これら異なるイデオロギーや文化のアイコンが交錯し、時に葛藤し、最終的には「愛」へと昇華していく様は、広く普遍的な「人間の関係性」、そして「男女の関係性」をも示唆しているのではないでしょうか。また、視覚的なエロティシズムの魅力を通して、被写体と観る者との間に生まれる sensuality を追求しました。近くて遠い国、中国。日本人の心に深く刻まれた「中国」のイメージを問い直し、アップデートされないノスタルジアの根源を探ってみようと思います。かつて日本人が描いていた異国の幻影をイメージしたムーニーカネトシの写真を見ていただくことにより、みなさまの中に今も色濃く残っている中国の正直な姿を、みなさま自身で感じ取っていただければと思います。
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