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「motivated bodies」

駒込倉庫 Komagome SOKO
終了しました

アーティスト

綾野文麿、早川佳歩、チョン・チェリン、髙橋凜、ナタリー・ツゥー、米村優人
この度、綾野文麿、髙橋凜、チョン・チェリン、ナタリー・ツゥー、早川佳歩、米村優人によるグループ・ショー「motivated bodies」を駒込倉庫にて開催致します。

“Motivated”(モチベーションを持つ)という言葉は、正確には、科学的にも学術的にも定義づけされていない。主に心理学として使われる言葉だが、その定義は諸説にとどまる。いわば、空のシニフィアンである。

しかし、現代社会においては、モチベーションをもつことは、高い意識をもち、よりよいライフスタイルを目指す言葉として使われ、誰もが目指すべきもののように掲げられる。この要因として現代ではより裕福であることが善とされ、人々は良い家、良い服、良い車、良い食べ物を追い求めようとしており、それは資本主義的な飽くなき成長を目指す精神性と言えるだろう。さらにそのような考え方の中では、より健康で、より長生きするための実践も行われる。その先にあるのは、非科学的な手法や根拠のない俗説である。またモチベーションを持つことは、我々の日頃の生活の中でも、大いに要請される。社会的にはより生産的な人間であることが、あたかも絶対的な価値として蔓延し、非生産性はつまり “amotivated” (モチベーションがないこと)であることは社会的な悪とされている。このような二項対立のなかで、“motivated”であることは一種の脅迫的な思考とも言える。そして普遍的な価値としてもなりすまそうとしている。
そもそも、モチベーションをもつことは、なんら怪しいことではない。美術に話を寄せれば、インスピレーションをきっかけに作品制作は始まるかもしれないが、それを動かし続けるのは、モチベーションである。ある種の持続的なやる気というのは、内発的なモチベーションによって維持され続け、何かをやり遂げる原動力となる。
本展覧会題名に出てくる、”bodies”は単に身体を指す物ではなく、ある組織全体や概念的な物体をさす言葉として使われる。その意味合いを用いた場合 “motivated bodies”は “動機を持ったものたち”というような訳になるだろう。また、ものとは作品自体を指す言葉にもなりうる。作品の持つモチベーションとは何か、受動的とも捉えられている作品自体がどのような役割を果たすのだろうか。
そして、このモチベーションのもとは何かを今回6人の作家を通して考える。

スケジュール

2024年3月30日(土)〜2024年4月21日(日)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日

オープニングパーティー 2024年3月30日(土) 16:00 から 18:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.komagomesoko.com/post/745624244005847040/motivated-bodies
会場駒込倉庫 Komagome SOKO
https://www.komagomesoko.com/
住所〒170-0003 東京都豊島区駒込2-14-2
アクセスJR山手線駒込駅東口より徒歩2分、東京メトロ南北線駒込駅4番出口より徒歩2分
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