終了した展覧会・イベントです

モトクロス斉藤 + ヘルミッペ 「SUPER NICE THANKASS」

亀戸アートセンター
終了しました

アーティスト

モトクロス斉藤、ヘルミッペ
このたび、亀戸アートセンターではピクセルアーティストのモトクロス斉藤、ヘルミッペが中心となって展開されているアートプロジェクト“THANKASS”による展覧会「SUPER NICE THANKASS」を開催いたします。

THANKASSは”そこにある”リアルな手触りを感じることのできるカルチャーや人々、そしてそれらとの関係性そのものをテーマにしたゆるやかな連帯のプロジェクトです。もともとは仲間内で自然に使い始めた“THANKASS”という名を「世の中に知られていないけれど面白いことをしている誰か」に添える匿名的な肯定のしるしとして、機能させていこうとする試みでもあります。

本展では、モトクロス斉藤とヘルミッペがそれぞれの視点で制作したピクセルアート作品を中心に版画やドローイング、ペインティングなど多様な技法を用いた作品が展示されます。二人の作家は、サイアノタイプ、リソグラフ、スクリーンプリントなどの異なる手法を取り入れながら、室内に閉じこもらない思考や、街や社会の空気感を取り込んだ表現を展開しています。そこには、個人的な感情や記憶にとどまらず、夜の街を歩きながら拾い集めた街の違和感や、人々の無意識な振る舞い、目に見えない関係性といったストリートの断片が匂い立ち、こうした都市の風景とそこに交差する視線を、素材と技術の多様な組み合わせで再構成することで、THANKASSというプロジェクトの根底にある“自分以外の何か”との接続が可視化されていきます。

また、今回はTHANKASSのオリジナルメンバーでもあるスケーターの大山氏による使用済みスケートデッキのリシェイプ作品も展示に加わります。見せるために作られたものではなく、日常と身体の痕跡が刻まれたプロダクトは、街と個人のリアルな関係性を表現しています。

さらに作家と親交のあるフラワースタイリストとの協働によるフラワーアレンジメントも発表します。作家の背景や作風、THANKASSのベースにあるストリート的感覚、使用したい植物のイメージを共有しながら、スタイリストが制作した特別なアレンジメントをもとに、二人がそれぞれの視点で新たなドット絵作品を描き下ろしました。加えて、展覧会のイメージをもとに焙煎士の友人にコーヒー豆の選定・焙煎を依頼。二人がパッケージ用のラベルデザインを手掛けました。こうしたコラボレーションを通じて、THANKASSの多様な文化的背景や連帯感を、さまざまなアプローチで実践します。

THANKASSという名前には、「ありがとう(THANK)」と「けつ(ASS)」という言葉を組み合わせた仲間内の合言葉のようなニュアンスや、かつて日本に存在し、漂泊生活を送りながら独自の文化を形成していた人々「山窩」を文字った意味合いが込められています。

「これ、別に世間に届ける必要はないけど、自分たちの中ではめちゃくちゃ面白いよね」というオルタナティブな価値観。

「SUPER NICE THANKASS」は、そういった既存の枠に収まらない表現や関係を、「ドット=最小単位」の視点から丁寧に描き出す試みです。個人的でありながら、なぜか共鳴してしまう。THANKASSのロゴがタグ的な機能の役割を担い、そんな作品や人々をつなげる場になることを本展は目指します。

スケジュール

2025年6月27日(金)〜2025年7月9日(水)

開館情報

時間
16:0022:00
土曜日・日曜日は13:00〜19:00
休館日
会期中無休
入場料無料
展覧会URLhttps://kac.amebaownd.com/posts/56975241
会場亀戸アートセンター
https://kac.amebaownd.com/
住所〒136-0071 東京都江東区亀戸9-17-8 KKビル101
アクセス都営新宿線東大島駅大島口より徒歩12分、東武亀戸線亀戸水神駅2番出口より徒歩13分
電話番号090-5433-0883
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