日本の写真史において傑出した存在であった安井仲治(1903-1942)。10代でカメラと出会った安井は、20代半ばには関西の写真シーンで一目置かれる存在となりました。そして38歳の若さで病没するまで、旺盛な創作意欲をもって極めて多くの写真の技法、スタイルに取り組みました。また、1920₋40年代という彼の活動時期は、都市文化が華やかに発展する一方で、国全体が長期にわたる戦争へとなだれ込む時代でもありました。そのさなかにあって安井は、変わり行く都会の風景や、そこに生きる人々、さらには不穏な世相をも身近な事物に託して、繊細に写し出していきました。本展は、戦災を免れたヴィンテージプリント約 500 点とネガ約 3,800シートの調査をもとに安井の活動をより実証的な形で描き出し、約200点の出展作品を通じて展覧するものです。本展が安井の評価をさらに高める機会となればと考えています。
[関連イベント]
スライドトーク(学芸員による展示説明会)
日時: 10月15日(日)、10月28日(土)、11月18日(土)各回11:00〜11:40 / 10月20日(金)18:30〜19:10
会場: アートスペースEF(愛知芸術文化センター12階)
定員: 各回先着30名
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