YOD TOKYOこの度YOD TOKYOでは、井上息吹、ショウケイギョウ、何信宏によるグループ展「nap room / 仮眠室」を開催いたします。
「仮眠」とは、覚醒と睡眠、意識と無意識の間にある状態で、眠ることができれば、眠らないこともできます。その曖昧な時間は、外界との接続をゆるめ、日常の輪郭をかすかに揺らがせます。騒がしい日常から一時的に離脱することができ、見慣れた風景をもう一度、静かに読み直すことができるのです。
井上息吹は、東京藝術大学美術研究科修士課程油画第6研究室に在籍しており、大量のドローイングを日記のように描きながら、感知した世界と自身の経験・感覚とを重ね合わせ、絵画作品を制作しています。一見すると丁寧に物事が描かれているようでいて、実際には匿名性に満ちた、曖昧な距離感をたたえた画面が立ち上がります。
ショウケイギョウは中国生まれ。中国で文学を学び、日本に留学後、武蔵野美術大学にて油絵を専攻。常に身の回りの日常を写真で記録し、それらをもとに絵画を制作しています。穏やかで儚い瞬間が描かれることもあれば、ダイナミックなシーンが展開されることもあります。どちらも彼女のまなざしによってすくい取られた日常の風景です。
何信宏は台湾生まれで、現在武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースに在籍中。写実的な手法で日常の風景や身の回りのものを細密に描き出し、モチーフに内包されたイメージの断片が、画面から静かにじみ出るような印象を与えます。
本展では、日常生活のワンシーンを起点に、具象と抽象を往還しながら、異なるルーツを持つ3名の作家それぞれが内面的な解釈を重ね、詩的な心象風景を描く作品が並びます。静かな身体性、内側にひそむ風景、現実と夢の境界が交錯するような絵画表現を通じて、それぞれの「仮眠」が立ち上がります。
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