終了した展覧会・イベントです

加納なつみ + 湯本はな 「matinèe et soirèe」

元映画館
終了しました

アーティスト

加納なつみ、湯本はな
加納なつみ・湯本はなによる2人展、「matinèe et soirèe」。本展は両者による2種のドレスコレクションをメインに構成します。

加納は、立体的かつ色調を抑えたオートクチュールドレスを発表します。常に丸く在り続ける月に、私たちは古来より満ち欠けを読み続けています。太陽に照らされ白く光る月をみているようで、その影を見ているのかもしれません。本作では新月から満月に至るまでの過程を5つに分割し、誰かに仮託する形で描いた物語からその光と影を拾うことを試みました。月の満ち欠けを追う過程で出会った5人の依頼人がすこし色を添えたいと教えてくれた、「些細な日常」に寄り添うドレス。その日常という舞台に立つたった1人のための衣装、それは他の人にとってはただ佇む月に見えるでしょう。それはもしかすると彼の、彼女の、そしてあなたの、ドレスです。
湯本は、平面的で豊かな色彩を扱うペーパードレスを発表します。これは60年代の大量生産・大量消費社会においてファッションの1つのムーブメントを生み出した「ペーパードレス」を現代に再現したものです。「ペーパードレス」は、大量に生産、安価にて販売され、それと同時に、事実上使い捨てであったため大量に消費されました。演劇の衣装のように、服を着替えることで別のキャラクターになったかのように感じた自身の経験から、それぞれのドレスの持ち主像を明確にし、作品のタイトルとして持ち主の名前を選びました。鑑賞者はドレスを身につけることで作品のタイトルとなっている人物になることができるのです。このようなドレスを大量に制作することで、消費社会に対するアンチテーゼを提示します。
太陽と月、マチネとソワレのようにコントラストをなす2人の作品は、展示空間において互いを補完し照らし合います。

また、本展ではいくつかの学生を主体としたイベントを開催いたします。展覧会のタイトルに因み、マチネとソワレに当たる時間に演奏会や上映会を行うことで、場そのものが演劇性を孕むような仕組みが生まれます。この入れ子構造において、鑑賞者は劇中に取り込まれ、非日常に入り込み、場の一部となります。

服がもつ「日常の中に非日常の要素を加える」という役割に着目し、このような企画を発案いたしました。映画館として使用されていた会場において、空間と作品が作り上げる相乗効果をお楽しみいただけるかと存じます。

[関連イベント]
1. 「フルートヴィオラハープによるアンサンブル」/ trio prism
出演者: 西谷あゆみ(fl)、難波洸(viola)、酒井絢加(harp)
日時: 4月30日(日)13:00〜14:30
料金: 一般 2000円、学生 1500円(チケット予約)
2. 「matinée et soirée×クロストーク」
登壇者: 加納なつみ、湯本はな、山岡寛泳(ゲスト)
日時: 4月30日(日)18:00〜19:00
料金: 無料(事前予約制)
3.「恐れと誘い」/ famme fatale
出演者: 悦木啓人、山本大地、長谷川志樹、鈴木崇朗、安間誉和
日時: 5月1日(月)18:30〜20:00
料金: 一般 1000円、学生 500円(チケット予約)
4. 「perfect field」
出演者: 川本早花
日時: 5月3日(水)18:00〜21:00
料金: 入退場自由
5. 「puzzle」
出演者: 岡田桃子
日時: 5月4日(木)12:00〜15:00
料金: 入退場自由
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2023年4月30日(日)〜2023年5月4日(木)

開館情報

時間
10:0021:00
休館日
会期中無休
入場料無料
展覧会URLhttps://lit.link/en/matineeetsoiree
会場元映画館
https://www.moto-eigakan.com/
住所〒116-0014 東京都荒川区東日暮里3-31-18 旭ビル 2F
アクセスJR常磐線三河島駅より徒歩5分、JR線・京成線・日暮里舎人ライナー日暮里駅尾久橋通り口より徒歩13分
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