展覧会の舞台となる福山市は、第二次世界大戦末期の空襲によって壊滅的な被害を受け、その後の復興と再開発を通して現在の都市景観を形づくってきました。会場となる建物もまた、1992年に百貨店として開業して以降、複数の事業者による再生を経て、2022年のリノベーションによって現在の「iti SETOUCHI」へと姿を変えています。「Meeting and Parting(離合集散)」の頭文字から着想を得て、「MAP(地図)」と題された本展では、流動する現代の「ひと」と「もの」と「情報」の在りさまが、変遷を重ねてきた福山の都市空間を舞台に描き出されます。
会期後半には、SLAP第5回アーティスト招聘プロジェクト「百蝙蝠」の招聘アーティスト・小野環氏を聞き手としたトークイベント「Meeting and Parting ― 移り変わりゆく都市の中で」を開催します。福山市の市章である「こうもりマーク」を切り口に、iti SETOUCHIの建物の歴史への眼差しを喚起した小野の視点を踏まえながら、齋藤が本展で提示する現代の都市を巡るイメージの表出について、来場者とともに考察する機会を設けます。
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