太宰府天満宮太宰府天満宮では、飯田竜太と田中義久がアーティストデュオとして平成19年(2007)から国内外で活動を続けるNerhol(ネルホル)の展覧会「Tenjin, Mume, Nusa」を開催いたします。
彫刻家とグラフィックデザイナーという二人の美術家の対話を原点とするその活動は、彼らが巡り会う人々、場所との物語を源泉としており、余波として生まれる作品からは、あらゆる境界を自在に行き来しながら私たちに美術の深遠さを呈します。
時間の経過、記憶を紡ぐ行為に殊更に眼差しを向けてきた二人は、数年前から太宰府天満宮に流れる時間にまつわる概念を共通項として見出すようになりました。
さらに、作品の支持体に紙を使う彼らにとって、紙の起源を麻(ぬさ)に見出したことが本展の基軸となりました。日常的に神事において欠かせない祓串(はらいぐし)や、玉串(たまぐし)などには、麻(ぬさ)が結ばれており、祓いや清めの意味が込められています。
太宰府天満宮の御祭神 菅原道真公「天神」さま、天神さまが好まれた「梅」、そして「麻」を冠した本展では、Nerholにより選定された当宮収蔵の文化財もあわせて展示しています。
数回にわたる太宰府での滞在中、神苑を歩き、被写体と交わした言葉は、神社が1100年以上の歴史の中で大切に受け継いできた自然、ひと、もの、建物の積層された記憶を「彫る」という行為に結実しました。過去からの記憶を頼りに彼らが辿り着いた景色にしばし心を寄せる時間をお楽しみください。
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