KAGKAGでは、倉敷市出身の演出家・アーティストである危口統之(きぐち・のりゆき/1975–2017)の代表作《搬入プロジェクト》を中心とした回顧展「危(木)口統之展」を開催します。
劇団「悪魔のしるし」を主宰した危口は、「空間に収まりきらないように見えて、ぎりぎり入る物体」を設計・製作し、参加者とともに実際に搬入を行うパフォーマンス《搬入プロジェクト》を考案しました。同プロジェクトは国内外の都市やアートフェスティバルへと広がり、近年は著作権をCC0として公開することで、誰もが実施できるオープンなプロジェクトとして生前の意志を受け継いでいます。
本展では、《搬入プロジェクト》とともに、幼少期を過ごした倉敷での経験、演劇サークルでの活動、「悪魔のしるし」の立ち上げから舞台作品に至るまでの軌跡を、年表・写真・スケッチ・ノート・映像資料など多様な記録を通して紹介します。
キュレーションには、「悪魔のしるし」のメンバーに加え、危口の弟である木口賀之が全面的に関わり、資料と記録をもとに、故郷・倉敷から危口の実践をあらためて編み直します。
本展では、《搬入プロジェクト》が生み出す共同性や祝祭性を、現在の地域社会においてどのように受け継ぎうるのかを探ります。演劇・建築・アートを自在に横断した危口統之の功績を顕彰するとともに、創作のプロセスとその記録を丹念にたどり、地域のなかに眠る記憶や物語を掘り起こします。アートと生活、個人の記憶と地域の歴史が交差する危口の視点を、倉敷の地において再び立ち上げます。
[関連イベント]
オープニングトークイベント 「危(木)口統之と搬入プロジェクトについて」
日時:2026年1月17日(土)16:30〜18:00
登壇者: 川上幸之介、石川卓磨、宮村ヤスヲ、金森香(悪魔のしるし)、渡邉朋也(山口情報芸術センター)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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