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「One on One, Once and Only by Yuto Kudo and NICENESS」

ELIGHT Inc. Showroom
終了しました事前予約制

アーティスト

工藤佑斗
写真家「工藤佑斗」の原点はインスタントフィルムにある。工藤氏がカメラを使ってその瞬間を切り取る行為にのめり込んだのは高校時代に没頭したスケートカルチャーの影響が大きい。刹那的なスケートのワンシーンを収めるべく、インスタントカメラのシャッターを切った。その場ですぐに物質となってカメラから吐き出される写真、それらを仲間達と共有する手触り感のあるコミュニケーションの虜になった。デジタル全盛の現在、ほぼ全ての撮影をフィルムカメラで行い、暗室に入り自らの手で現像する写真家は極端に少なくなった。多くの作業と時間を必要とする手法だが、それでも手で触れる物質としての写真に魅了され続けている。

2024年9月末、キャンペーンビジュアルを手がけるファッションブランド「NICENESS」と共にアメリカを訪れた。キャンペーンを撮影するフィルムカメラの他に、新たにPolaroid社が開発したインスタントカメラを携えて。旅に出れば実に様々な人たちと出会う。約束をして会う人、知り合いづてに出会う人、街で通りすがりに出会う人やカフェでたまたま居合わせた人。その時間、その場所で起こる一期一会の出会いを写真という物質で残すことにした。旅の最初の目的地であるニューヨークからロサンゼルス、サンフランシスコとキャンペーン制作の合間を縫って街を巡り、出会った個性豊かな人々のポートレートをインスタントカメラで撮影した。

インスタントフィルムをメディアに選んだのはその特性にある。フィルムと違って複製が出来ず、後から編集も出来ない。撮影した日の気温や環境で色の出方が変わったりする。また、大掛かりなセットやスタッフも必要としないインスタントカメラでのポートレート撮影においては写真家と被写体だけの時間が流れる。一対一で一期一会の出会いと向き合う一発勝負の撮影だ。インスタントフィルムによるポートレートと聞けば巨匠「Andy Warhol」の作品を思い浮かべる人も少なくないだろう。これでもかという人数のセレブリティ達を数十年にわたって取り続けた作品群は今回の撮影に多分に影響を与えている。

写真展『One on One, Once and Only』では様々な偶然性を伴ったアメリカでの出会いをインスタントフィルムで撮影した約60名のポートレートを展示する。それぞれのパーソナリティに合わせて見立てた「NICENESS」AW24コレクションのアイテムを着用したモデル達と一対一で向き合った旅の記録。記憶の断片として残した写真を見ていると全ての出会いが必然だったかのように思えてならない。

スケジュール

2024年11月8日(金)〜2024年11月17日(日)

事前予約制

開館情報

時間
11:0019:00
入場料無料
会場ELIGHT Inc. Showroom
https://www.elight.jp
住所〒107-0052 東京都港区赤坂8-5-40 PEGASUS AOYAMA 260
アクセス東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営大江戸線青山一丁目駅4番出口より徒歩3分
電話番号0367127034
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