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「さよならだけが人生だ -太宰治、林芙美子へ、井伏鱒二の言葉」

三鷹市美術ギャラリー
終了しました

アーティスト

太宰治、林芙美子へ、井伏鱒二
太宰治(1909–1948)の依頼で『ヴィヨンの妻』初版の装幀・扉絵を手掛けた、「放浪記」で名高い作家 林芙美子(1903–1951)。太宰が中井の芙美子邸(現 新宿区林芙美子記念館)を訪れた日の出来事は、『太宰治との七年間』に堤重久が記しています。また、昭和23(1948)年に発表した「眉山」では、知人の男性洋画家を「林芙美子先生」と紹介する場面があります。文壇の大先輩の名を、職業も性別も全く異なる設定で用いた大胆不敵な創作に、太宰独特のユーモアと、芙美子への親しみが感じられるでしょう。

直接的な交流の機会こそ少なかった2人ですが、芙美子が慕った作家が井伏鱒二(1898–1993)で、太宰が肉親同様に世話になった師でもあります。太宰は昭和5年から師事していますが、井伏と芙美子は既にそれ以前から交流を育んでいます。井伏は芙美子を旅に誘い、「旅人で 詩人で 傑作書きで」と親しみを込めて表しています。

昭和23年6月に太宰が、その3年後に芙美子も急逝。その作家人生はまさに、芙美子が好んでよく認めた「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」を体現するかのように、はかなきものでした。そして、芙美子との旅の道中に「さよならだけが人生だ」という訳詩を生んだ井伏は、数々の別離(さよなら)と向きあいながら、95年の天寿を全うしました。

本年は林芙美子の生誕120年。井伏鱒二の言葉から、太宰と芙美子の交流を振り返ります。

会場: 太宰治展示室 三鷹の此の小さい家

スケジュール

2023年8月29日(火)〜2023年12月3日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
9月13日、14日、19日、20日、10月10日~12日、10月24日~27日は休館
9月18日、10月9日は開館
入場料無料
展覧会URLhttps://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/event/20230829d/
会場三鷹市美術ギャラリー
https://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/
住所〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 コラル 5F
アクセスJR中央線・総武線三鷹駅南口より徒歩1分
電話番号0422-79-0033
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