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パトリシア・ピッチニーニ + ニミュ 「ミーアンドユー」

AKIINOUE
終了しました

アーティスト

パトリシア・ピッチニーニ、ニミュ
AKIINOUEは、パトリシア・ピッチニーニとニミュによる二人展「ミーアンドユー」を開催します。

パトリシア・ピッチニーニは、西アフリカのシエラレオネに生まれ、現在はオーストラリアを拠点に活動するアーティストです。オーストラリア国立大学で経済史を学んだ後、メルボルンのビクトリア美術大学で絵画を専攻、2016年に同大学から視覚芸術および舞台芸術の博士号(名誉学位)を授与され、同大学で2017年から2023年まで教授を務めました。現在は、メルボルンのRMIT大学で実務教授(Professor of Practice)を務めています。
2003年に第50回ヴェネツィア・ビエンナーレにオーストラリア代表として参加し、2013年にはキャンベラ建都100周年を記念したパブリックアート《Skywhale》を発表。2018年にはクイーンズランド州立美術館で大規模な回顧展「Curious Affection」が開催され、以降も世界各地で個展・グループ展を多数開催しています。
ピッチニーニは、シリコンや人工毛髪などの素材を用いて、動物と人間、自然と人工の境界が曖昧になったハイブリッドな存在の立体作品を制作しています。科学技術や環境問題を背景に、彼女の作品は「共感」や「他者性」といったテーマを軸に、鑑賞者に生命のあり方やつながりの可能性を鑑賞者に問いかけます。

ニミュは、東京を拠点に活動する中国出身のアーティストです。北京の中央美術学院を卒業後、ニューヨーク・アカデミー・オブ・アートで修士号(MFA)を取得しています。
2012年にニューヨークのギャラリーで初個展を開催し、その後も日本、中国、アメリカ、スイス、ドイツ、オーストラリアなど、世界各国で多くの展覧会を開催してきました。
ニミュが描く作品の中に登場する超現実的な人物や動物、食物、事象は、私たちの日常にありふれた現実と奇妙な空想の間を行き来するような感覚を与えます。それは、人間の本質や、個人と集団、真実と虚構の複雑な関係性、あるいは偶発的な私達のアイデンティティ形成のプロセスについての考察でもあります。

生命と死、現実と虚構、自然と人工、動物と人間、自己と他者、これらの間にあるとされる境界は、ピッチニーニとニミュ、両者の作品の中でしばしば重要視されています。
それ故に二人の作品は共通して「ひとりでは完結しない」、複数の存在の関係性が描かれており、そこから生まれる物語は鑑賞者とのあいだに静かな対話を生み出します。

本展「ミーアンドユー」では、長年に渡り人工と自然の関係性を重要な核として制作してきたピッチニーニの代表作の一つ、《The Coup》と、私たちが日々過ごしている常識の裏に潜む、緊張感や不条理を描き出すニミュの新作大型ペインティング《The Shared Frame》らを中心とした立体作品と絵画作品からなるインスタレーションが展開されます。

異なる表現領域を持つ二人の作品に登場する人物や動物たちは、そのまなざしを通して、私たちの感情や意識が他者や環境との関わりの中でいかに形づくられていくのかを問いかけます。

本展に向けてピッチニーニがオーストラリアから来日し、ニミュとピッチニーニを囲んだオープニングレセプションを8月30日(土)の17時から19時に開催します。
8月31日(日)には、両アーティストに加え、金沢21世紀美術館 学芸員の宮澤佳奈氏をモデレーターに迎えたトークイベントを行います。

[関連イベント]
ギャラリートーク
日時: 8月31日(日)15:00〜16:00

スケジュール

2025年8月30日(土)〜2025年9月27日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
日曜日、月曜日、祝日

オープニングパーティー 2025年8月30日(土) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://akiinoue.com/ja/exhibitions/nimyu-piccinini-me-and-you/https://akiinoue.com/en/exhibitions/nimyu-piccinini-me-and-you/
会場AKIINOUE
https://akiinoue.com/ja
住所〒150-0034 東京都渋谷区代官山町2-3 THE ROWS 2F
アクセス東急東横線代官山駅北口より徒歩8分、JR渋谷駅新南口より徒歩10分
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