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「変性する写真の実体」

COPYCENTER GALLERY (コピーセンターギャラリー)
終了しました

アーティスト

中野優太、前田梨那、松原茉莉
COPYCENTER GALLERYでは、このたび中野優太、前田梨那、松原茉莉による展示「変性する写真の実体」が開催されます。

世界のあらゆる現象において、主客を行き来しながら相互的に影響を与え合う関係性のことを、本展では“変性の実体”と呼ぶことにしました。私たちが何かあたらしいものを作るときには、この“変性”の移り変わりを反復するように、マテリアルに触れ、痕跡を確かめ、空間を詠み、発生するイメージを観測するのではないでしょうか。

本展で展示を行う3名の作家は、それぞれに写真への取り組みを軸としながら独自の手法を用いて作品制作を行ってきました。写真を、イメージと物質の統合体である〈イマージュ〉*1 のようなものとして捉えながら、写真の虚無性や再現性の問題と対峙することで、世界のなかに潜在している対象を見極めようとしています。中野優太は、写真にアクリルを積層させて削ることで、光の現象を通して結ばれていく未知数の像を探求します。前田梨那は、レジンを写真の感光材として用い、投影する手段をとることで、イメージと物質の間を反復し、痕跡に憑依するものとの干渉を図ります。松原茉莉は、水溶紙を用いた写真を溶かす手法で発生する概念的なイメージの中に、知覚や記憶の裂け目を表出させます。
今回は新作の作品展示にあわせて、近年制作のZINE、習作などの販売も行います。

(1) アンリ・ベルクソンは著書『物質と記憶』(講談社/杉山直樹訳/2019)の中で、イマージュについて「この「イマージュ」の語でわれわれが言わんとしているのは、観念論者が表象と呼ぶものよりは多く、しかし実在論者がものと呼ぶものよりは少ない存在、つまりは「もの」と「表象」の中間に位置する存在なのである。」( p.11)と述べている。

スケジュール

2025年1月19日(日)〜2025年1月26日(日)

開館情報

時間
13:0020:00
入場料無料
会場COPYCENTER GALLERY (コピーセンターギャラリー)
https://copycenter.gallery/
住所〒173-0004 東京都板橋区板橋4-4-2 ミクニビル 1
アクセス都営三田線新板橋駅より徒歩1分、JR埼京線板橋駅西口より徒歩5分
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