ファーガス・マカフリー 東京ファーガス・マカフリー東京は1月24日より、ドイツ人画家ラインハード・ポーズ(1951年ベルリン生)の個展を開催します。1階にあわせ、新たにオープンする地下ギャラリー・スペースにて1979年から2025年の間に制作された作品15点を展示します。本展は、ポーズにとってアジアでの初個展となります。
ポーズは1971年から77年にかけてベルリン美術大学(当時の西ベルリンに位置する)で学んだのち、ニューヨーク・ロウアー・イーストサイドに滞在。エリザベス・ストリートのロフトに居を構えた彼は、絵画を制作しながらCBGBやマックスズ・カンザス・シティに足繁く出入りし、ラモーンズ、ブロンディ、トーキング・ヘッズのライブを体験しました。1978年西ベルリンへの帰国後、ノイケルンとクロイツベルクの境界に拠点を構えました。そこではSO36をはじめとする新たに登場してきていたパフォーマンス・スペースを中心に「ノイエ・ドイチェ・ヴェレ(ニュー・ウェイヴ)」やパンクシーンが交錯していました。
ポーズはアルベルト・ウーレン、マーティン・キッペンベルクなどのドイツ人作家、またジョイス・ペンサート、ドナルド・バチェラー、ジャン=ミシェル・バスキアらアメリカ人作家と同じ時代の潮流に属します。彼らはコンセプチュアリズム、ミニマリズムを離れ、高度な技術を排した表現的な絵画の手法を用いており、それは70年代後半から80年代クロイツベルクとソーホーの、U バーンやメトロ車両内でグラフィックアートが溢れかえった風景と共振していました。彼らはストリート・アート、ポップ・アート、抽象表現主義の融合点といえるアーバン・エクスプレッショニズム(都市表現主義)を確立していきました。
60年を超えるキャリアを持つポーズは、この数十年間、アートシーンから姿を隠していました。彼の近作には孤独な探究から得られた直接的で自由、自信に満ちた自在な表現力が見られます。70年代以降、彼の作品は概ね抽象的な絵画で、ダイナミックな荒削りさ、触覚的な即時性、確信に満ちた息を呑むような表現を引き継ぎながら、近、新作ではパステル調の油彩、水彩、スプレーペイントがその色彩に加わっています。
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