終了した展覧会・イベントです
[画像: 鴨居玲《廃兵》1974~1976年  油彩・カンヴァス 長崎県美術館蔵]

「鴨居玲のスペイン時代 ― スペイン・バロックの巨匠ジュゼペ・デ・リベーラの作品とともに」

長崎県美術館
終了しました

アーティスト

鴨居玲
戦後の日本洋画壇において異色の存在感を放ち、今なお熱心なファンを獲得し続ける画家・鴨居玲。鴨居玲は父親の故郷である長崎県北松浦郡田平村(現・平戸市田平町)に本籍を持っていました。長崎県美術館では、姉の鴨居羊子とともに郷土ゆかりの作家として顕彰を続けてきました。

鴨居の画家としての最も充実した時期は、1971年2月から3年8か月間にわたるスペイン時代でしょう。特に1971年夏にラ・マンチャ地方の小都市バルデペーニャスに居を構えてからは、それまでの鬱屈を晴らすかのように、優れた作品を次々と生み出していきました。村人たちとの交流を通じて描き出された老人や酔っ払いのシリーズは、人間の喜怒哀楽をカンヴァスに映してきた鴨居のまさに真骨頂として、画業の頂点を成す作品群となりました。

飛躍の大きな要因に、スペイン美術を研究したことがあげられるでしょう。鴨居はマドリード滞在期、何度もプラド美術館に通い、特にスペイン・バロックの巨匠ジュゼペ・デ・リベーラ(1591-1652)から多くを学びます。この時期の特徴である漆黒の背景からハイライトによって人物が浮かび上がるような「光と闇」の表現は、まさにリベーラ作品の学習の成果でした。

本展では国立西洋美術館からリベーラの《哲学者クラテース》を特別に借用し、当館が所蔵する鴨居のスペイン時代の作品を比較展示します。それによって、鴨居がリベーラ作品からどのような親和性を感じ取り、自身の制作に反映させていったかを検証します。
なお本展は、国立美術館と国立アートリサーチセンターが新たに開始した「国立美術館コレクション・プラス」のプレ事業となります。

[関連イベント]
レクチャー「鴨居玲はスペインで何を見たか」(コレクション・イン・フォーカス第1回)
日時: 4月16日(日)11:00~11:45(開場10:30)
会場: ホール
講師: 森園敦(長崎県美術館学芸員)
定員: 40名
料金: 無料(当日受付)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2023年4月7日(金)〜2023年6月11日(日)

開館情報

時間
10:0020:00
休館日
4月10日、24日、5月8日、22日は休館
入場料一般 420円、大学生・70歳以上 310円、高校生・中学生・小学生 210円、障害者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttp://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/880
会場長崎県美術館
http://www.nagasaki-museum.jp/
住所〒850-0862 長崎県長崎市出島町2-1
アクセス長崎電気軌道大浦支線メディカルセンター駅より徒歩5分、JR長崎本線長崎駅より徒歩17分
電話番号095-833-2110
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません