終了した展覧会・イベントです

「RHIZOME」

MARGIN
終了しました

アーティスト

RICH&MIYU、石澤英子、西田優花、木村亜津、aonuma soco
本展覧会『RHIZOME』では、植物を芸術の媒体とする作品及び、植物の形態や性質を用いて制作された作品を展示します。 自然や植物という共通のキーワードを持ちながら、それぞれに異なる視点と技法で創作をする作家による作品を通じて、物事 の横断的な関係について考察するグループ展です。植物を人間や技術、都市と対立する概念、あるいは作品のモチーフとし ての対象物と捉えるのではなく、私たち人間や社会を包括するエコシステムとして捉えることで、植物から想起される時間感覚 や相互依存的な関係性についての対話の場を提供することを目指します。

この度 MARGIN は、RICH & MIYU(リッチアンドミユ)、西田優花、石澤英子、木村亜津、 aonuma soco によるグループ展 『RHIZOME』を開催いたします。本展では、植物を芸術の媒体とする作品及び、植物の形態や性質を用いて制作された作品 を展示します。

本展で展示する5人のアーティストは、植物や自然というキーワードで繋がりを持ちながらも、多方面に分野を横断して活動 し、創作を続けています。彼ら/彼女らの作品は、植物を人間や都市、テクノロジーに対立する概念としての対象物と捉えるの ではなく、植物それ自体の存在を作品に取り入れるという点で共通しています。

展示作品の多くは植物を採集することを起点に、それらを再構築するプロセスを経て成立しており、ある生態系の中で生息し ている(あるいは生息していた)植物の一部を、ある意味では切断し、別の空間に移し替えて他の何かと接続する行為を通じ て、植物に隠された美的な構造や性質を見出そうとしています。

自然の循環的で相互依存的な関係性が可能にする持続、その持続の核にある構造と性質をつぶさに観察する視点と、そこで 得られた美的感覚を作品に昇華する方法論には、それぞれのアーティストに固有の特徴があります。自然から採集したもの (樹木の多角度からの写真データ、流木、葉、花びら、綿毛)を、異なるアプローチで再構築し(モデリングする、印刷する、配 置する、キャプチャーする、建築する)、その結果として立ち現れる多様な作品群からは、植物や自然に対する豊かな解釈や 造詣を垣間見ることができます。

ある生態系の中では美しく力強く見える植物であっても、一度そこから切り離すと、途端に儚くフラジャイルなものになるという ジレンマの中で、植物と対話し、生命が持つ根源的な美的感覚を見出し、具現化する試みは、できる限り完全な状態で保存す るという美術史を成立させてきた前提に対する挑戦であり、「美とは何か」という一つの問いかけでもあります。

パラドックスを内包しながらも、少なくとも展示空間に立ち上がる作品は、逆説的に古来から日本人が愛した無常感と、植物が 刻んできた時間感覚を想起させます。アーティストの繊細な関与によって姿を変えた自然物は、その命を賭して、鑑賞者の感 性を響かせる一つの接続を生み出すのです。

スケジュール

2023年9月29日(金)〜2023年11月5日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
日曜日、祝日
11月5日は開廊
入場料無料
展覧会URLhttps://www.instagram.com/p/CxSr3zuy6fM/
会場MARGIN
https://www.instagram.com/margingallery_jp/
住所〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町4-10
アクセス都営新宿線馬喰横山駅A1出口より徒歩1分、JR総武線馬喰町駅1番出口より徒歩徒歩1分
電話番号070-4000-8007
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません