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古川諒子 「名前がないもののための谷」

トタン
終了しました

アーティスト

古川諒子
このたび、古川諒子による個展「名前がないもののための谷」を東京都・谷中のスペース「トタン」にて開催いたします。古川は、言葉とイメージの関係を探る制作で注目を集める美術作家です。本展は、彼女にとって初のインスタレーションおよび映像作品の発表となります。作家自身による短編小説を原作とし、「名前を持たない存在だけが住む谷」を舞台に、名前とは何か、名付けるとはどういう行為なのかを問いかけます。

また本展では、夫婦別姓を望んでも制度上困難な人、性に合わせて名を変えることを望んだ人、家族構成や社会的背景により名前の変更を強いられたり、移住や帰化の過程で名前を変えざるを得なかった人々の経験にも光を当てています。名前とは誰のものなのか。その名は自ら選んだものなのか。私たちはその名を、名づけの構造を通じてどのように背負っているのか。

「もし“名は体を表す”ということわざが本当ならば、名前が変わるとき、人はその身体ごと変わってしまうのではないか」という作家の内なる問いは、制度や文化の中で“名を選べなかった人々”の現実と共鳴します。

名のないものたちの気配に触れながら、来場者それぞれが、自身の「名前」にまつわる記憶や思いと向き合うきっかけとなることを願っています。

スケジュール

2025年5月23日(金)〜2025年5月25日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
入場料無料
会場トタン
https://www.instagram.com/totan.tokyo/
住所〒110-0001 東京都台東区谷中3-9-23
アクセス東京メトロ千代田線千駄木駅2番出口より徒歩5分、JR線・京成線・日暮里舎人ライナー日暮里駅より徒歩7分
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