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武田龍 + 大石一貴 「HANNAH」

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アーティスト

武田龍、大石一貴
この度parcelでは2024年1月27日(土)より、武田龍と大石一貴による二人展「HANNAH」を開催いたします。

武田龍は、1989年茨城県生まれ。2016年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。現在、都内にアトリエを構え制作を行なっています。

写真、映像、パフォーマンスなどのメディアを扱ったのち、近年では絵画作品を中心に制作、発表しています。

武田の絵画は偶発的にできたシミや傷をとっかかりに強調したり覆い隠すことによって喚起されるイメージを拾いながら作られます。そこには彼が幼少期を過ごした田舎の森での経験や質が視覚だけでなく聴覚や嗅覚、触覚を通して現れてくるといいます。またこうした制作方法の背景には漢字の起源とされている甲骨文字からの影響があります。動物の骨を火で炙ることで偶発的にできるひび割れから生まれた文字と、それがやがて象形文字となっていく歴史を自らの制作プロセスと重ねているのです。

大石一貴は、1993年山口県生まれ。2018年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コース修了。2019年8月より東京都小平市でスタジオ&スペース「WALLA」を共同運営しながら制作活動を行っています。塑像の技法を用いた立体作品や詩で構成するインスタレーションを発表するなど、ジャンルに囚われない表現を追求してきました。

フランスの詩人であるフランシス・ポンジュの著作「物の味方」に影響を受けたと語る大石の制作の背景には、人の不在によって顕になる物たちの世界への視点があります。2022年の個展”For instance, Humidity”で発表されたインスタレーション作品では、水粘土が漏斗によって集められた水によって会期中に段々と形を変えていきます。こうした近年の制作には制作者という主体を持ちながらも、人間の時間感覚から逃れようとする眼差しを見ることができます。

異なる表現方法で制作する二人ですがどちらも彫刻の教育を受けたこと、SF的な想像力、生物学や重力へ興味など多くの共通点を見出すことができます。例えば大石は植物の根が重力に反応して方向性を決めるという研究にインスピレーションを受け、武田はモルフォゲンという重力をトリガーとして細胞の分化を決定づける物質の研究から影響を受けたといいます。これらの造形思想の根底には物がどうあるか?という彫刻的な問いを見ることができるでしょう。

本展では、武田による新作を含む絵画作品と、大石によるセメントや植物、水粘土を使った彫刻・インスタレーション作品を発表いたします。ぜひご高覧ください。

スケジュール

2024年1月27日(土)〜2024年2月25日(日)

開館情報

時間
14:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、祝日

オープニングパーティー 2024年1月26日(金) 18:00 から 21:00 まで

入場料無料
会場parcel
http://parceltokyo.jp/
住所〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 まるかビル2F
アクセスJR総武線馬喰町駅C4出口より徒歩3分、都営浅草線浅草橋駅A2出口より徒歩4分、JR中央・総武線浅草橋駅西口より徒歩5分、都営新宿線馬喰横山駅A1出口より徒歩8分、JR秋葉原駅昭和通り口より徒歩13分
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