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©️Ryuichi Yahagi

矢作隆一 「奇跡×軌跡」

ふげん社
終了しました

アーティスト

矢作隆一
このたび、2024年11月1日(金)から12月1日(日)までコミュニケーションギャラリーふげん社にて矢作隆一個展「奇跡×軌跡」を開催いたします。

矢作隆一は、神奈川県川崎市出身、メキシコ・ベラクルス州ハラパ市在住のアーティストです。1995年に金沢美術工芸大学美術学科彫刻家専攻を卒業し、1995年にメキシコへ移住しました。現在は、ベラクルス州立大学美術造形研究所研究員として、彫刻や写真のインスタレーションを通して、メキシコと日本で精力的に発表を行なっています。1987年に辻調理師専門学校を卒業し、調理師として働いていた経歴を持ち、唐辛子をテーマとした作品やワークショップも行なっています。

本展では、「奇跡×軌跡」シリーズから写真作品108点と、模石を展示いたします。約500年前、スペインに征服後のメキシコで、キリスト教の洗礼を受けた先住民フアン・ディエゴの前に褐色の肌と黒髪を持つメキシコ版の聖母マリアである聖母グアダルーペが出現する奇跡が起きました。それ以降、グアダルーペは、カトリック信仰の厚いメキシコにおける最大の信仰の対象となりました。2011年の東日本大震災により発生した、福島第一福島原子力発電所の事故を、地球の反対側から見つめていた矢作は、聖母アダルーペを自身が住むベラクルス州にある、国唯一の原子力発電所であるラグーナ・ベルデを起点とし、日本全国に点在する原子力発電所に一箇所ずつ訪れ、原子力発電所をバックにグアダルーペを出現させて撮影するようになりました。それらと合わせ、福島第一福島原子力発電所に隣接する福島県双葉郡富岡町と浪江町で、震災後に新しく建設された住宅地をモノクロームで撮影した写真と、グアダルーペの奇跡に端を発し、キリスト教と土着の文化が融合して生まれたメキシコの祭りの疾走感のあるスナップとともに展示されます。

また、彫刻家である矢作が、長年続けているプロジェクトである「模石」も展示されます。「模石」とは、ある場所で採取した石を見本にして、同じ組成の石を使って両者の見分けがつかないくらいに模倣し彫刻したものです。今回は、グアダルーペが出現したテペヤックの丘付近で採取した石を使い、富岡町と浪江町の海岸で拾った石を模刻した模石を展示します。

日本とメキシコの二つの国を行き来しながら制作した作品は、グアダルーペ出現という奇跡を軸にして、両者の文化の軌跡と現在、そしてこれからの未来を考えさせるものです。両国の文化と歴史を撹拌し生み出された作品を通して、相互への理解を深めていただくきっかけとなれば幸いです。

スケジュール

2024年11月1日(金)〜2024年12月1日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
土曜日・日曜日は18:00まで
休館日
月曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://fugensha.jp/events/241101yahagi/
会場ふげん社
https://fugensha.jp/
住所〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
アクセス東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線・JR山手線目黒駅西口より徒歩17分、JR山手線目黒駅西口より東急バス「元競馬場前」下車徒歩1分
電話番号03-6264-3665
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