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宮崎竜成 「踊る死体、死のグルーヴ」
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宮崎竜成 「踊る死体、死のグルーヴ」
myheirloom(マイエアルーム)
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アーティスト
宮崎竜成
myheirloom(マイエアルーム)ではこの度、金沢美術工芸大学の博士後期課程に在籍中のアーティスト、宮崎竜成による都内では初となる個展「踊る死体、死のグルーヴ」を開催いたします。
宮崎は、作家としての自身の居場所やその身体性について、絵画を通じて何が表現できるのか、何を表現すべきかを常に問い続けています。「人が持つ主体性や身体性を絵にあずけて、生きていることそのものを見つめられるような空間表現。」宮崎の制作スタンスは、この一言に集約されているといっても過言ではないでしょう。
2021年に金沢で行われた作家主導の芸術祭「ストレンジャーによろしく」にて発表した作品「それは、BGM(熱の皮膚を交換する)」では、氷の固有振動や溶ける音をマイクで集音し、轟音を空間に響かせるサウンドインスタレーションを披露しています。氷は、摂氏0度で水へと変化する過程の中で「自由に動けるようになる」ときに、周囲の熱エネルギーを奪いますが、宮崎は葛藤する人間(=自己)を水の形態変化になぞらえ、身体性との関連を見出そうとしました。
音を媒介とした表現であっても、絵画の形態であっても、根本にあるものは身体であり、生であり、変化です。本展では[記号的アプローチ]と[身体的アプローチ]と称した2つの絵画体系を空間に有機的に配置し、鑑賞者自身を絵画の踊りやグルーヴに巻き込むような展示を目指しました。
記号的アプローチは、宮崎いわく「絵画の中で点、線、面、色彩が絶えず結んでは解け、絵画のフレームを内側から振動させる-磔のグルーヴ-を生み出す。絵自身が絵になり続けようとするような絵。」を指します。絵画は、何気ない日常の断片の集合が絶えず結び合い解け合うことで常に揺れ動いていますが、その中でただの線が記号として、さらには「絵」として意味を持つ転換点を探るアプローチです。モチーフとされた日常風景が綻ぶ瞬間、結びつく瞬間、その揺らぎと境界を捉えようと試みます。
身体的アプローチは「描く自分の体を踊らせるように、線や色彩を流動化させ、自身も絵に捉えられながら、まるで絵と私が手をとって踊るように複合的なリズムを作り出す。変化し続ける形としての絵画。」を指します。絵はただ描かれるだけのモノではなく、人間とはまた異質の「身体」として立ち現れてくる現象である、と定義し「踊る死体」と名付けました。紙は擦れれば繊維が剥き出しになり、水を吸収すればヒダが生じるといったように、絵自体の身体性とその変化を独自の目線で変化を捉えようと試みます。
これら宮崎による絵画への眼差しは「絵画とは何か」についてきわめて真摯に向き合った結果の一つの解答であり、本展は芸術と向き合う学生でもある彼の、学び・研究における集大成となる展示とも言えます。会場では絵画を鑑賞し「体感」いただくことで、その姿勢に触れていただければ幸いです。
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スケジュール
2022年8月27日(土)〜2022年9月11日(日)
開館情報
時間
16:00 〜 19:00
土曜日は13:00〜19:00
日曜日は13:00〜18:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日
入場料
無料
会場
myheirloom(マイエアルーム)
https://www.myheirloom.info/
住所
〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町11-10 西井ビル3F
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アクセス
東京メトロ日比谷線小伝馬町駅1番出口より徒歩4分、都営新宿線馬喰横山駅A2出口より徒歩5分、JR総武線馬喰町駅1番出口より徒歩6分
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