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藤嶋咲子 + ペドロイノウエ 「DESCRIPTION」

WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO
終了しました

アーティスト

藤嶋咲子、ペドロイノウエ
この十年間、プロテストと市民的不服従という概念は、ソーシャルメディアや公衆の個々人による共同体的組織によって増長し、学界や主流なメディアを嵐に巻き込んだ。新作「On Double-dealings, Demos, and Discontent」展では、レジスタンス機構の分析を目的とし、社会変化に対する日本的視点を添えてくれる日本人アーティストの藤嶋咲子、そして西欧的視点を与えてくれるブラジル人デザイナーで活動家のペドロ・イノウエによる作品を紹介する。

本展示は、メタヴァースやAIなどの新技術からポスターやスローガンといった古典的手段まで多種多様なツールを用いることで、来場者たちにプロテストの美学と機構を熟考し、社会変化を可能とする様々な方法を並べて比較する機会を与えるものだ。

藤嶋咲子による最新の作品の多くは、しばしば数万にもおよぶ参加者と共に、藤嶋がメタヴァース上でとり行い、ハッシュタグによって活気づくライブ・デモンストレーションを特徴としているが、本展示のために特別にデザインされた新デモンストレーション作品は日本における女性の平等性と権利に光を当てている。ギャラリーに設置されたビデオインスタレーションのライブ映像を通じて、観客は藤嶋のデジタルデモンストレーションを体験したり、また、日英両言語で問いかけられるAIアバターや、ライブでコメントをアップできるモニターを利用できる。他にも、藤嶋による作品として、デモンストレーションとよく紐づけられる個人の匿名性に触れた絵画、参加者から日本政府の官庁に嘆願書を送ることのできるライブ・ステーションが含まれる。皮肉にも、日本の官庁に民間の苦情を届ける際にどうやらいまだに最も多く使用される手段であるファックスを通じて、その嘆願書は送信される。

ペドロ・イノウエは経験豊かな社会活動家であり、本展示では、持続可能性、環境保護、反資本主義に関するイシューを取り上げるためのそのたゆまぬ努力をさらけだしてくれる。参加者が取っ組み合うことのできる、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグの画像をつけたほぼ等身大の風船の「おきあがりこぼし」人形、あつかましくデザインされたフェイクニュース入りの出版物の第一面、ビデオ作品、スローガン入りのポスター、参加者が瞑想するためにある小売の商品で作られた神社、メインストリームな表現方法やロゴで編纂されたグラフィック画像のインスタレーションなどが公開される。
インタラクティブな性質を持つ本展示は、観客が参加できるよう背中を押し、ありきたりな「アート鑑賞」の先をゆく思考を体験する機会をもたらすものである。

スケジュール

2024年5月18日(土)〜2024年7月15日(月)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
平日は事前予約制

オープニングパーティー 2024年5月18日(土) 17:00 から 20:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://watowagallery.com/%e3%82%ae%e3%83%a3%e3%83%a9%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%81%ae%e4%b8%ad%e3%81%a7%e6%b4%bb%e5%8b%95%e3%81%ab%e5%8f%82%e5%8a%a0%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%82%bf/
会場WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO
https://watowagallery.com/
住所〒111-0024 東京都台東区今戸1-2-10 3F
アクセス都営浅草線・東京メトロ銀座線・東部伊勢崎線浅草駅北口より徒歩12分
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