橋本聡 《これは地球より少し小さな球体》 20世紀 / 2022 河原で拾った球体

橋本聡 「なくなる」

青山|目黒
8月11日終了

アーティスト

橋本聡
青山目黒では7月13日より橋本聡の個展『なくなる』を開催いたします。

弊廊は創業以来、メディアの境界を越え、時間と空間を採取し直し、新たな出来事として生成することを試みてきました。近年のコロナ禍による社会の大きな中断と変容を経て、今後さらにこの理念を探求し実践していきます。そしてこの機に相応しい企画として本展をご案内いたします。

これまで橋本は、短いセンテンスによるインストラクション作品を多数展開してきました。例えば、私たちの身の回りにある椅子には「座れます」や「座りなさい」といった人々への振り付けが潜んでいます。橋本はこうした人々を意識下で規定する振り付けを浮き彫りにし、それを裏返すような形で鑑賞者に問いかけてきました。公共空間に設置された〈自身に塗れ〉〈自身を叩くことができます〉といったインストラクションは、行為者であると同時に、自身の私的領域を塗装し破壊の対象ともすることによって、公的/私的領域を宙吊りにするのです。

そういった橋本の眼差しは、身近な事物だけではなく、経済や政治の力学、また気象や天体といったスケールにまで及びます。〈2曜制カレンダー〉〈水曜日が絶滅する〉などの暦や時間への取り組みにおいては、暦に潜む社会的な労働と休暇の振り付けに留まらず、地球の自転運動をも一種の振り付けとして浮かび上がらせるのです。

橋本は自身が綴る言葉の主体は、その扱う事物の側にあると説明します。例えば〈自身に塗れ〉と発する主体はスプレー缶の側にあると。キャンバス(麻)に綴られた〈材料とされた植物が人間を呪い殺す〉は、そういった言葉とマテリアルの関係を如実に表した作品とも言えるでしょう。

近年の橋本は、これまでのインストラクション作品とは異なる形態で、「予報」や「宣告」と分類する短かいセンテンスによる作品を展開します。これらの作品による今年2月の大規模な展示は、大きな反響を呼ぶものとなりました(『美しさ、あいまいさ、時と場合に依る』キュレーター:遠藤水城, 九段ハウス)。本展では、その展示を変奏する形で新作も加え、内外に拡張した展示空間にて、三十数点にのぼる作品を展示する予定です。

橋本がメンバーを務めるアート・ユーザー・カンファレンスは、この3年間、「外」への志向のもと精力的に活動を展開してきました。青森各地での活動(『美術館堆肥化計画』青森県立美術館, 2021-2023)をはじめ、様々な場所で「外」を探求してきた成果が、橋本個人の作品にも折り返されていることを本展にてご覧いただけたらと思います。コロナ禍直前の『Material fair』(メキシコシティ)以来の弊ギャラリーとの協働となる本展は、『私はレオナルド・ダ・ヴィンチでした。魂を売ります。天国を売ります。』(2013)、『世界三大丸いもの:太陽、月、目』(2017)に次ぐ3度目の個展となります。

スケジュール

開催中

2024年7月13日(土)〜2024年8月11日(日)あと24日

開館情報

時間
13:0020:00
休館日
火曜日、水曜日
入場料無料
会場青山|目黒
http://aoyamameguro.com/
住所〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-30-6 保井ビル1F
アクセス東急東横線・東京メトロ日比谷線中目黒駅より徒歩8分
電話番号03-3711-4099
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