MJK GalleryMJK Galleryでは、大塚聡による個展を開催いたします。
光芒(一筋の光)、光波(光線の波動/光の波)、透過光、反射光、直射光。異なる光源から放たれた光が流束となって重奏し、複雑に交錯することでさまざまな表情を見せる。絶えず変化し続ける動静の光景を顕在化させるインスタレーションです。
銀膜にエッチングを施した4枚の鏡の背後に、4つの波の映像を投影し、エッチングから溢れる微細な光の振る舞いをアンサンブルに見立てた作品《Counting Waves (Quartet)》。ゆっくりと明滅しながら鏡像の深淵へと光芒が続いていく機構を、古い柱時計の文字盤に埋め込んだ作品《時景(ZZ Ceti)》および《時景(VY Canis Majoris)》(いずれもサブタイトルは脈動変光星から引用)。本の構造を用いて、写真と鏡それぞれの時間の接点を、光の移ろいの中に表現した《Ripple》。直角三角形の斜辺の値である平方根の無限小数と、積層された高反射ガラスによって無限反射する光、双方の「無限性」を茶通箱の開口部で重ね合わせた作品《14388272》。本展では、これらの作品を通じて、光が孕む時間と空間の層を探求します。
1995年の初個展以来、光と鏡を用いた表現を探求してきた大塚が、鏡の膜にエッチングを施し、光を充填する独自の技法によって制作した新作群となります。「観る時間」のなかで、ある出来事が次々に影響を及ぼしながら形成されていくフォルムを、ぜひ体験していただければ幸いです。ご高覧を心よりお待ちしております。
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