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齊藤智史 「ゾウキミチ」
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[画像: 齊藤智史 “・・“ 楠、灰、膠、群青、緑青、銀、コチニール、丹 40×28×30cm 2023]
齊藤智史 「ゾウキミチ」
s+arts
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アーティスト
齊藤智史
s+arts(スプラスアーツ)より、齊藤智史個展「ゾウキミチ」の開催をお知らせいたします。
齊藤智史は、楠を用いてフォルムを形成し、日本画に使われる顔料や灰などで着彩をしながら、どことなく懐かしいような、愛着が湧くような感覚が生まれる作品を制作する彫刻家です。アジア圏を中心に近年注目されている作家の一人です。
植木屋の家に生まれ育った齊藤にとって、心のどこかに残る感動が呼び起こされる時には常に樹木が存在します。木彫表現を通じて、自身の周りの様々な要素が繋がり、土着の文化やその地で生まれた精神を継承し、未来へ残そうとしている彼の作品からは、どことなく懐かしいような、愛着が湧くような感覚が生まれます。時を重ねると共に懐古的で曖昧になる過去の記憶を辿りながら、現在の経験が重なることで得られる新たな感覚を作品に反映させ、人間の記憶の中にある曖昧でどこか懐かしい感覚を具現化することを試み制作を続けています。
これまで齊藤は、人の記憶や生命の繋がりについてポジティブな要素を中心に作品で表現してきましたが、本展「ゾウキミチ」では、物事の関係性にまつわる複雑さも併せ持つよう意識して制作された作品群を発表いたします。
隣人が「ゾウ」に踏み潰されて亡くなった。大好きだった「ゾウ」も殺された。この出来事は悲しく、恐怖を覚えたことがある。最近になり「ゾウ」はなぜ隣人を踏殺したのだろうと思いを馳せた。飼育員であった隣人と「ゾウ」は決して憎しみあっていたのではないと思う。なぜこのようなことが起きたのだろう。力の加減がわからず、子供は大好きな蟻を潰してしまう。それは心と命の距離が測れないからでないだろうか。人も動物も経験でしかそれぞれの距離を測れないのではないだろうか。---齊藤智史
昔住んでいた隣人の身に起こった衝撃的な出来事を振り返るところから本展は始まります。象は、飼育員さんのことが好きだったのに、接し方を誤ってしまったのではないか。良くも悪くも、生き物同士は何らかの形で触れ合うことにより、お互いの命の距離を測ることが出来るのではないか、と齊藤は自問します。戦争やコロナ等、“生命”という普遍的なテーマを考えさせられる事柄が身近にある中で、相手への好奇心や欲求が時には相手を傷つけてしまうことを再確認する機会となりました。
齊藤作品の特徴の一つともいえる、愛らしい表情と温かみのある色彩が印象的な作品群に加え、それらと抽象作品の中間に位置するような「シン」シリーズの新しい試みや、ペインティング等も多く発表いたします。これを機に、様々な展開が見られる齊藤智史の新作展を是非ご高覧ください。
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スケジュール
2023年8月18日(金)〜2023年8月26日(土)
開館情報
時間
12:00 〜 19:00
最終日は17:00まで
休館日
月曜日、火曜日
入場料
無料
会場
s+arts
https://www.splusarts.com/
住所
〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
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アクセス
都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分
電話番号
03-3403-0103
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