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上映イベント 「歴史を録するイメージのかけら——映画『籠城』」

東京藝術大学 上野キャンパス
終了しました予約優先制

アーティスト

小手川将、鈴木理策、一之瀬ちひろ
映画『籠城』は、駒場博物館に所蔵されている一高(現在の東京大学教養学部の前身の一つにあたる往時の高等教育機関・旧制第一高等学校の略称)に関する写真・文献・映像資料にもとづいて制作された、実験的なドキュメンタリー作品です。1886年に始まり二度の世界大戦を経て1950年に廃止されるまで——特に校地が駒場に移転した1935年から1945年までの時期——の学校の歴史を証言する資料体から構成された映画のイメージが、観客を、現在の視点から一高史を追体験させ、遠い歴史の出来事が観客にとって身近になる旅へと誘います。このように、本作は、アーカイブの可能性を拡張し、歴史叙述の新しい方法を試みる実践であるとともに、マクロな歴史と駒場という現にある具体的な場所との関係を問うものである。

いま、戦前・戦中の日本の歴史を、どのようにわたしたちの事柄として語ることができるのか。そうした共同的な問いに応えようとするとき、芸術という創造的な実践はいかなる(不)可能性をわたしたちに示すのか。写真・映像メディアを通じて、わたしたちは歴史に触れることができるのか。こうした問いをめぐって、作品上映後のトーク&ディスカッションでは、本作の監督である小手川将のほか、トークゲストとして、本作の撮影を担当した写真家の一之瀬ちひろ、写真家、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授の鈴木理策が登壇し、議論します。
トーク&ディスカッションでは、登壇者だけではなく、参加者の意見や感想も積極的に聞きながら、対話を進めていきます。本イベントにおいて、本作をともに観ることが、自国の歴史をふりかえり、ともに考えを深めていく場になることを願っています。

会場: 東京藝術大学上野キャンパス美術学部中央棟第1講義室(1F)

トークゲスト: 、鈴木理策(写真家・東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授)、一之瀬ちひろ(写真家・東京大学大学院総合文化研究科博士課程/本作撮影)、小手川将(本作監督)

スケジュール

2024年7月24日(水)

予約優先制

開館情報

時間
14:0016:30
入場料無料
会場東京藝術大学 上野キャンパス
http://www.geidai.ac.jp/
住所〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
アクセスJR上野駅公園口より徒歩10分、東京メトロ千代田線根津駅2番出口より徒歩10分
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