大丸東京店10階 ART GALLERY“SHIFT”という言葉には、「変化する」「片方から片方へ動かす」といった意味があります。
菊池玲生は、歴史的な絵画イメージを切り取り再構成しながら、「見る」という行為そのものを問い直す作品を制作います。彼の作品は、鑑賞者に「目に見えるものの奥にある構造や意味」に気づかせ、視覚体験を新しい次元へとシフトさせます。
樋口絢女は、伝統的な日本絵画の素材や構図をベースにしながらも曖昧なフォルムの記憶をモザイクやノイズといったデジタル要素を取り入れ表現し、新たな絵画の可能性を探っています。
松岡勇樹は、コロナ禍に事故と病による利き腕の手術を経験。入院中、一時期描けなくなった恐怖の中、病室から眺める雲の生成と消滅に「はじまりもおわりもない」と感じ、動かせる左手で点描をはじめ新しい表現に目覚めていきます。
彼らは、常に表現することと向き合いながら生きていく中で、己も様々な変化をしながら、鑑賞者にも変化の存在を意識させ問いかけてきます。そして鑑賞者は変化を意識するのと同時に、対極に存在する普遍的な存在にも気づかされるのかもしれません。
2025年から2026年への年の節目に、彼らが今、向き合い取り組む「SHIFT(変化)」を会場でぜひ感じていただきたいと思います。
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