[画像: ©︎SATO Shintaro, Courtesy of PGI]

佐藤信太郎 「Boundaries」

コミュニケーションギャラリーふげん社
終了しました

アーティスト

佐藤信太郎
このたび 2023年10月5日(木)から10月29日(日)まで、コミュニケーションギャラリーふげん社にて、佐藤信太郎個展「Boundaries」を開催します。

佐藤信太郎は、1969 年、東京生まれの写真家です。土地が持つ固有の雰囲気「地霊(ゲニウス・ロキ)」をテーマに、主に東京をフィールドに、連綿と続く歴史の多層的なレイヤーと人の営みを、写真を通して捉えています。代表作としては、鳥の目でもなく犬の目でもない非常階段という中間の眼差しで夕暮れ時に東京を撮影した『非常階段東京』シリーズで、2009 年日本写真協会賞新人賞を受賞。また、東京スカイツリーの建設を多点観測した『東京|天空樹 Risen in the East』(いずれも青幻舎)で 2012 年林忠彦賞を受賞しています。

本作「Boundaries」は、2021年「CHIBA FOTO」で初公開され、2023年3月にPGIで本シリーズ初の個展が開催されました。今展では、同シリーズの異なるプレゼンテーションで、未発表の最新作を含む約 16 点を展示します。

本作「Boundaries」は、前作「The Origin of Tokyo」の撮影の際に、皇居がかつて海に面した場所で、その境界から都市(江戸/東京)が発展していったことに興味を持ったことが制作のきっかけです。
佐藤の住むエリアには、かつて東京湾に面し、海と陸の境界であった数キロ続く崖があります。鬱蒼と草木が生い茂るその崖を数年間撮影し、異なる季節に撮影した複数の写真を使用して一枚の写真を作り上げます。写真に写る草木の形に沿って切り抜いた画像を複数枚組み合わせ、組み替えることを何度も繰り返してイメージを作り上げていく過程は、恣意性を極力廃した作業であり、突然思いもよらない全体像に到達することがある、と佐藤は言います。
異なる時間、異なる場所が有機的に絡み合い、密度高く、質量が感じられるような写真は、多層的な境界のあり方を美しく表象しています。また、その果てしない組み替え作業によって、複数の写真が重なったデータを統合する際、グリッチ(バグ)が偶発的に生成されます。それらを用いて本作はさらなる展開を見せており、本展ではその一端もお見せします。

会期中には、長年にわたり佐藤作品をご覧になっている、写真評論家の上野修さんをゲストにお招きして、ギャラリートークを開催いたします。
また、佐藤信太郎の都市夜景シリーズ「夜光」「非常階段東京」「東京|天空樹」の作品を13点使用した、ふげん社企画制作の2024年大判カレンダー「発光する都市」(デザイン: 田中せり)を個展初日に合わせて発売いたします。

[関連イベント]
ギャラリートーク 佐藤信太郎×上野修(写真評論家)
日時: 10月15日(日)14:00〜15:30
会場: コミュニケーションギャラリーふげん社
参加費: 1000円(会場観覧・オンライン配信)

スケジュール

2023年10月5日(木)〜2023年10月29日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
土曜日・日曜日は18:00まで
休館日
月曜日、祝日

オープニングパーティー 2023年10月5日(木) 18:00 から 20:00 まで

入場料無料
会場コミュニケーションギャラリーふげん社
https://fugensha.jp/
住所〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12
アクセス東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線・JR山手線目黒駅西口より徒歩17分、JR山手線目黒駅西口より東急バス「元競馬場前」下車徒歩1分
電話番号03-6264-3665
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